まえだあきこ

川崎市在住。お酒と音楽とまちづくりに関心があります。

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楽器は捨てられないがタンスの中にしまっていても仕方がない

楽器を演奏し続けるというのは案外大変なものである。 一人で完結できるピアノはともかく、吹奏楽部などで楽器を始めた人が大人になっても演奏の場を持ち続けるのはかなり難しい。せっかく中学生の時に買ってもらった楽器はまだタンスの奥にしまってある。もったいない。ずっと続けていればまだしも、転勤や出産などでどうしてもブランクができ、手が空いたころにもう一度やりたいと思っても、なかなか知らない楽団の門を叩くのは勇気がいるし、かといって少人数でアンサンブル、あるいは音楽教室にレッスンを受けに

    • Yahoo!コメントを生成AIで分析してみた

      昨日、川崎駅前で行われている路上ライブの規制と表現の自由の問題が神奈川新聞で大きく取り上げられ、Yahooニュースでも4000件を超えるコメントが寄せられました。 他のトップニュースもここまでのコメント数はなく、世間の関心の高さがうかがえます。政治問題などと違って、コメントのハードルが低いということもあるのかもしれません。 ちょうど自分が調査などを進めていた案件でもあり、この大量のコメントについて分析を行いたいと考えました。そこで検索して見つけた下記のnote記事を参考に

      • 崩壊するのは音大だけじゃないかも?『音大崩壊』大内孝夫

        なかなか強烈なタイトルです。 大学進学率・進学数は50年間で倍増しているというのに、音楽学部に限っては20年間減少の一途であり、定員充足率は2012年以降一度も100%を超えていないというのです。 著者はその原因を、結婚観の変化により女子学生が音楽大学を進学先に選ばなくなっている現実(就職に結びつきづらい)と、時代や社会の変化に対応できない音楽大学の在り方にあると指摘します。もちろんすべての大学が危機なわけではなく、順調に学生数を増やしている音大はあります。一方、定員割れの

        • 集客エンタメ産業の社会的価値と文化芸術と

          5月19日に、ぴあグループが創業50周年事業として開催したシンポジウム「集客エンタメ産業による日本再生の意義」に参加してきました。 集客エンタメの社会的価値における仮説ロジックモデル 日本政策投資銀行とぴあ総研による共同調査報告「集客エンタメ産業の社会的価値と、新たな地域貢献のあり方」では、集客エンタメの社会的価値について次の3つの観点に集約し、それぞれの仮説ロジックモデルが示されました。 ① 地域にあつめる ② 地域につなげる ③ 地域をそだてる 調査報告書は以

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        • 読んだ本
          3本

        記事

          水の都の市役所で名物課長に会ってきた

          いま通っている社会構想大学院大学では、シティプロモーションという授業があり、最終課題ではフィールド自治体に対して政策提言をします。 昨年、私は4名でチームを組み、愛媛県西条市に活動人口創出のためのプロモーションについて提言を行いました。 そのご縁で西条市に先日訪問しました。西条市といえば、近年は住みたい田舎ベストランキングで若者世代部門を3連覇し、メディア露出もかなり多くなっています。その立役者である市役所のシティプロモーション課の名物課長柏木さんと、係長の田邊さんに、その

          水の都の市役所で名物課長に会ってきた

          文化と行政に関わる人なら一度は読むべき「自治体文化行政レッスン55」

          今日ご紹介する本はこちらです。 第1章は「自治体文化行政物語ー文化課に配属された私」という物語ではじまります。税務課から転属となった南田さんは着任初日に「文化なんて高尚なものには縁がありません」などとあいさつしてしまい、古参の職員にあれはまずい、と注意されたり、文化財団に市民文化祭の公演を手伝ってほしいと言ったら「指定管理者の仕様書には書いていない」と、下請け扱いされたように感じた財団から反発されるなど、実に細かな「あるあるエピソード」が導入となっています。 あー、これって

          文化と行政に関わる人なら一度は読むべき「自治体文化行政レッスン55」

          「なんで言った通りできないの?」と言う前に自分の伝え方を見直すべきだったという話

          私はかつて、学校の先生を目指して教員養成系の大学に進学しました。 でも、新卒採用が少なく、教員採用試験の倍率は50倍とか100倍がザラにあった時代。早々に諦めて別の道に進みました。 ・・・というのは表向きの理由で、先生になりたければ私学でも塾でも、なにかしらの方法はあったはずです。私が先生に「なれなかった」のは、教育実習でも塾のアルバイトでも、とにかく教え方がへたくそだったからです。 なんで言った通りみんな動いてくれないのか 子どもの頃から、少しは勉強のできた私はいつもリ

          「なんで言った通りできないの?」と言う前に自分の伝え方を見直すべきだったという話

          政策形成過程への市民参加

          先週、大学院の授業の一環で自治体に政策提言をするという機会がありました。 社会人学生からの政策提言 自治体からのお題はこのようなものでした。 市民が政策形成にあたり参加する機会として「審議会」「懇話会」「パブリックコメント」などがあるが、参加する市民が限られている。 そのため、政策形成過程に市民が主体的に参画できるようにする手法、手段について提案してほしい。 これは政策・行政課題を自分事としてとらえ、これを解決するために行動する「活動人口」を増やすことを目標とする。

          政策形成過程への市民参加

          人口減少時代の文化施設

          こんな記事を読みました。 「博物館大国」と言われる日本ですが、首都圏(というか東京)に魅力的で人気のある美術館や博物館が集積している一方、地方では集客減に苦しんでいます。 この記事の著者はその解決策として ①人々と社会的に関わる展示をする ②新たな機会づくり の2点を提示しています。 文化施設を維持できる人口とは いったいどれくらい偏在しているのか?と思って調べたらこんな感じ。 わかってはいますが圧倒的です・・・。 東京は人口がそもそも多いので、美術館・博物館を維持で

          人口減少時代の文化施設

          広報の引き出しが詰まった一冊「もし幕末に広報がいたら」(著:鈴木正義)

          歴史上の出来事がプレスリリースに! 私が本書を知ったのは、この記事がきっかけでした。 江戸幕府に広報担当官がいたとしたら、大政奉還という重大な事業方針の転換をどう告知したか。著者の鈴木正義氏はそんなユニークな視点で、実際にリリース文と緊急記者会見用のQ&Aを作成しています。 (同席のお公家様からも歓迎のコメントをいただく)のような仕込みがリアルです笑 その後、この記事がきっかけとなり「もし幕末に広報がいたら」が書籍化されます。 答え合わせ済みの事実をどう描くか 書籍

          広報の引き出しが詰まった一冊「もし幕末に広報がいたら」(著:鈴木正義)

          飽きっぽい私の読書習慣

          タイトルの通りです。本が読みたい。でも疲れちゃう。 気づけば読みかけの本が部屋にあふれている・・・。 そんな人は私だけではないはず。 まずは、 全部読もうと思わないこれ結構大事だと思います。 全部読めない私はダメな子、と思わないこと。 自分を楽にしてあげましょう。 これが大前提です。 ① ちょっとずつ、複数の本を同時に読む 以前は、「1冊読み終わってからでないと次の本を読まない」という呪縛が自分の中にありました。複数の本を同時に読んだら混乱しそうだし頭に入らないんじゃな

          飽きっぽい私の読書習慣