【2024年10月 6府県旅行記】④島根 なぜかビンタンビールの店番をする
10月に5日間で6府県、総移動距離2500キロを回るダイナミックな旅をしてきました。
こちらはその旅行記です。
旅程
10月11日 退勤後羽田発―広島泊
10月12日 広島→島根→広島泊 →今回
10月13日 広島→大阪→名古屋泊
10月14日 名古屋→岐阜泊
10月15日 岐阜→金沢→帰宅
三次市から美郷町へ
三次駅で友人のリエさんと合流し、ここからはリエさんの車で島根県美郷町へ。中国地方最大の川である「江の川」沿いの国道375号線をひた走る。
リエさんは2年前まで通っていた社会人大学院で同じゼミだったので仲良くしていただいている。おしゃべりに夢中になりすぎていつ島根県に入ったのかどうかもよくわからなかった。県境の標識ぐらいありそうなものだが、帰り道でも見つけられなかったのでもしかしたら本当にないのかもしれない。
美郷町到着
1時間ほどのドライブで美郷町に到着した。
来た目的は、「美郷バリフェスティバル」への参加である。
なにゆえ島根県の中央に位置する山間部の町でバリ?ガムラン?というのが多くの人の感想だろう。実は美郷町は、カヌーの交流をきっかけとして1993年にインドネシア・バリ島のマス村と友好都市提携を結び、30年以上に及ぶ交流を持つ町なのだ。そして、今年2024年4月には、バリ島の文化を積極的に楽しみ、愛好する人たちとの結びつきを広げながら、物質的な豊かさを超えた「創造性に富んだ心豊かな町」の創造を目的として「バリの町条例」まで施行してしまう。そしてこの10月、全国からバリゆかりの団体や個人を招聘してバリフェスティバルが開催されることになり、私はひょんなことからその実行委員会のオブザーバーとして参画しており、美郷町を訪れたというわけであった。
メイン会場となっている邑智(おおち)小学校の校庭に到着。
インドネシア系企業に勤める同じゼミの先輩コダマちゃんが、数年前から美郷町と関わりを持っており、この日もバリ島のビンタンビールの販売をするという話を聞いていた。まずはコダマちゃんを訪ねようと思っていたら、スマホにメッセージが届いた。「テレコンが入ってしまったので昼頃から店に出ます。それまではヨーコちゃんが店を回してます」とのことだった。
リエさんと二人、ヨーコちゃんって誰? と思いつつ、カラフルなテントの出店エリアをひとつひとつ眺めて行ったら、ビール瓶をテーブルに並べている女性に出会った。
「ヨーコちゃん、ですか?」
「そうですけど、え??」
「コダマちゃんに、ヨーコちゃんがいるからと言われて」
「いきなり『ヨーコちゃんですか』って聞かれたの、初めてですよ笑」
だって、コダマちゃんのメッセージには苗字書いてなかったんだもの。
そのブースでは冷えた瓶ビールが置いてあるものの、まだ売られている気配がなかった。
「ちょうどよかった!車の中に栓抜きを忘れてきちゃって、売れなかったんですよ。コダマちゃんもテレコン行っちゃって戻ってこないし。しばらく店番してもらってもいいですか?」
とヨーコちゃんに言われ、なぜか店番をすることに。
この日は10月中旬とはいえ快晴で気温がぐんぐん上昇していた。
きっと昼頃になればビールは飛ぶように売れるだろう。でもここにはまだ栓抜きがない。
隣のブースでは商工会議所が肉串やイワナ串、シイタケ串などを焼き始めた。いいにおいが漂ってくる。
もう早く飲みたい。
しばらくして栓抜きを手にヨーコちゃんが戻ってきたのでやっと販売を開始することができた。すぐにお客さんがやってくる。コダマちゃんはまだ車内でテレコンの最中らしい。忙しい人である。もともとそのつもりでもあったが、リエさんも一緒に店を手伝うことに。
するとアナウンスがあり、間もなくオープニングセレモニーが行われるという。私は一応うっすらと関係者なので、行ってみるとちゃんと席が用意されていた。きょ、恐縮・・・。
続きます。
今回の移動
車 広島県三次市―島根県美郷町