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トリガー~人を動かす行動経済学

心理的に無意識にしてしまう行動をまとめます。
1.何が基準になるかで、評価や判断の内容が変わってしまう
・参照点依存症
ある何かに関する価値を、絶対水準ではなく、自分が設定した基準(参照点)から、どれくらい変化したのかで測る傾向
・感応度逓減性
利益や損失が、定めた基準(参照点)から離れるにつれて、満足感や不満感が段々と現象していく傾向
・アンカリング効果
事前に与えられた情報や数値が基準となって、後の判断に影響をもたらしてしまう傾向
・プライミング効果
先に与えられた情報や印象が、無意識に後の行動や判断に対して影響をもたらしてしまう傾向
・サンクコスト効果
すでに支払い済みで戻ってこないコストに気をとられ、合理的な判断ができなくなり、さらに損失を拡大させてしまう傾向
・エンダウド・プログレス効果
ゴールに向かって若干前進したと感じると、ゴールに向かっていくモチベーションが高まり、続けたくなる傾向

2.見せ方や並べ方を変えるだけで、判断が変わってしまう
・ポジネガフレーミング
同じ内容でも、ポジティブに表現する場合とネガティブに表現する場合で、印象が変わる
・協調フレーミング
同じ内容でも、より意味合いを強調する表現によって印象が変わる傾向
・単位フレーミング
同じ内容でも、数値の単位を変えて打ち出すことによって、印象が変わる傾向
・決定回避の法則
選択肢が多くなりすぎると、選択に伴うストレスを感じ始め、結果として決定を回避してしまう傾向
・極端回避性
両端に位置づけられるものに対し、何となくそれを選ぶリスクを感じ、中庸にあるものを選択しようとする傾向
・おとり効果
明らかに選ばれる可能性が低い選択肢が加わることで、それに影響を受け、ある特定の選択肢を選んでしまう傾向
・デフォルト効果
現状をあまり変えたくないという意識が働き、初期設定された状態によって、結果が異なってしまう傾向

ナッジとは、
軽く肘でこづくということ。
その定義は、
選択を禁じたり、経済的なインセンティブを大きく変えたりすることなく、
人々の行動を予測可能な形で変えることのできる選択アーキテクチャのあらゆる要素である。