古事記の国生み・神生み
古事記で最初の神々が生まれ、
国土が形成されていく物語が国生み・神生みです。
昔、天地は一つでした。
それが分かれて、
高天の原(たかあまのはら)の一つの地が現れました。
最初に姿を現したのが、
別天つ神(ことあまつかみ)です。
別天つ神の五柱の神は、
男神と女神の区別がない独神(ひとりがみ)で、
特別な存在です。
五柱の神は現れるといつのまにか身を隠しました。
次に現れた二柱も独神(ひとりがみ)ですぐ身をかくしました。
その後、男女五対の神が次々と現れました。
別天つ神(ことあまつかみ)以降、
イザナキ・イザナミノカミまでを神世七代と呼びます。
イザナキとイザナミの国生みは、
高天の原(たかあまのはら)に住まう神々から、
「そなたたちの力で漂う大地を固め、形を整えよ。」
「そして、これからはミコト(命)と称しなさい。」
と命じられ、
委任の印として、玉で飾られた点の沼矛を授けられました。
イザナキノミコトとイザナミノミコトは、
天界と下界をつなぐ天の浮き橋に立ち、
新生なる点の沼矛を海にさし降ろしました。
沼矛でコオロコオロとかき混ぜると、
矛を引き上げた時に海水がしたたり落ち、
塩が固まってつもり、島になりました。
これをオノコロシマ(淡路島)と言います。
二柱の神は、淡路島で八尋殿という大きな神殿を建てました。