電子書籍と古事記
ついに読書欲が満足したようです。衝動性がなくなりました。読書していなくても、平気だという感覚は久々です。
iBooksにはたまにタダの書籍がある
今日、鈴木三重吉の「古事記物語」を読んでいました。
電子書籍は主にiBooksを利用しています。「古事記」と検索したときに見つけました。
Amazonなどサブスクで読み放題とか、すごく魅力的なんですけど、私は遅読のため読めても月に2冊3冊程度です。
サブスクより、買って読むほうが、結果的には安上がりなんですよね。
しかし、上記の書籍はタダです。何処ぞのボランティアなのか、著作権が切れているだろうという本がたまにタダであったりします。
ありがとうございます。
何でもかんでもというわけではありませんが、芥川龍之介全集や島崎藤村の若菜集を見つけたときは喜び勇んで入手しました。
日本文学は実のところ、古典以外あまり面白いと思いません。でも、芥川龍之介の作品だけは作者推しするほど好きです。
どのお話に限らず、何度でも読みたくなるんですよね。ありがとうございます。
鈴木三重吉は「古事記物語」以外は見たことありません。「古事記物語」もまだ途中です。
古事記の内容が全て載っているわけではありませんが、古事記よりわかりやすいのでオススメです。
童話作家さんのようなので、読み終わったら他の作品も見てみようかなと考えています。
古事記と大和タケル
古事記は、個人的に神様のお話が中心の上つ巻が好きです。天皇の名前と功績などが羅列されているところは正直つまらないです。
歴史がわかれば、もう少し面白く感じるかもしれませんが、記号のように見えちゃうんですよね。
でも、時折物語が挿入されていて、その部分は楽しいです。中でも、大和タケルのお話が好きです。
実の兄を手にかけた少年の潔癖さ激しさと、数々の武勇伝がスサノオを連想させました。
父は私に死んでほしいのだ、と涙しながらも命令を聞く忠実さはすごいなぁと思います。その行動は時に驕りも感じさせますが。
私が彼なら、ここぞとばかりに山賊やら海賊やらになりそうです。自棄を起こしつつ、転んでもただでは起きねぇぜ、とか思っていそうです。
この忠誠心は何処からくるんでしょうか? それだけ良い父親だったのか、というのは可能性が低いと考えています。
基本的に、人は満たされているものには、執着心を持ちにくかったりします。
過激さも、忠誠心の強さも、満たされないものの裏返しかもしれません。
一方、気性の激しい大和タケルを恐れる父親に共感しつつも、遠ざけて死んでしまえばいいという使い方は天皇として狭量です。
むしろ、忠誠心の高さや知略には利用価値があるはずなんですよね。
ただ、結果的にそうしなければいけなかった可能性もあるので、大和タケルを恐れていたのが本当に天皇なのかは疑問です。
必ずしも権力が強いから天皇だけの意思だったというわけではありません。
逆に周囲からの圧力と親心から建前をつけて野に放った可能性もあります。
でも大和タケルが生真面目過ぎて命令の裏を読み取れず、悲劇に繋がってしまったのかもしれません。
古事記の内容が正しければという前提でした。
他にも、
税金を取り立てをやたらと嫌がる天皇の話が有名なのは、大仙古墳を観光して初めて知りました。
子どもを孕った状態で朝鮮出兵して勝っちゃう女傑の話とか、今の天皇様御一家を見てもぜんぜん想像がつきません。
神話も面白いけど天皇家の物語も楽しいです。天下を取っただけあって、昔は勇ましさが好まれていたのかもしれませんね。
現代は戦争の影響で仲が悪いといわれたりしていますが、朝鮮とは古代からちょこちょこケンカしていたみたいです。
歴史的に、実は仲がいいより、悪いのがデフォルトなのかもしれません。
基本的には、海での小競り合いが多かったようですが、互いに争ってはやり返してと繰り返していたみたいでした。
ちなみに、米織@書籍化決定の「捨てられ聖女の異世界ごはん旅 隠れスキルでキャンピングカーを召喚しました」も読んでいる途中です。
今日はお外に用事があったので、ネットがないと見れないブラウザより、アプリのほうが読書は進みました。
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