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篆刻にこめられた作者の思い

先日、地域の篆刻(てんこく)サークルの展示会を鑑賞に行った。
毎年、案内をいただくと、もうこの季節かと1年の早さを感じたりする。


麟鳳亀龍(りんぽうきりょう)

「太平の世に出現するめでたいもの」という意味書きがあり、女性の方の作品だと記憶している。

今、世界は戦争や紛争、飢餓、地震、地球温暖化、ウイルス。など積み重なる不幸の連鎖で行き場を失い、どれだけの人が、悲しみに明け暮れていることか。
それに加えて、政治の不信感や、犯罪の多様化、事故。日本も安心して暮らせる場所ではなくなってきているかもしれない。

そんな時だからこそ、願うのは「平和」であり、
篆刻を彫った方もおそらく、そんな願いを込めたのだろうか。
麒麟や鳳凰や龍が平和な地球を俯瞰している・・・そんな光景。

今日も生涯の一日なり


「今日も生涯の一日なり」

人生の秋を向かえると、こういう言葉がとても沁みる。
残りの人生を大事に生きなければ・・・なんて思わせてくれる。


作品「遊」

篆刻は美しい。
板の上に己の心粋を彫りこむ。
なんて素敵な作業なのだと感嘆す


今日の終わりに

ほうずき(鬼火)

レースに包まれたほうずきの赤い実。
もの寂しいような。

読んでくださった皆様。
今日もありがとうございました。
ごきげんよう~








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