【ホロスコープ雑記】アルコール依存症だったムソルグスキーのディスポジター
ホロスコープの絵を描いている。
ホロスコープではいろいろ推測できる。そのうちの1つがアルコール依存症(中毒)。
今日は、アルコール依存に悩まされたロシアの音楽家ムソルグスキーのホロスコープをみてみた話。
ムソルグスキーはロシア5人衆といわれる音楽家の1人だ。
幼い頃から音楽の才能を発揮したが、士官学校へ進み、軍人や公務員の職についていた人でもある。初期の頃は趣味的に音楽をやっていた感じだろうか。
しかし、本腰を入れて音楽を勉強しはじめてからは、色々なことがおこる。
一番大きかったのは母の死。ストレスを多量に抱えた結果、彼はアルコールに走ってしまう。
仲間や家族の助けで立ち直ってもお酒を絶てない。なにか辛いことがあるとアルコールにいってしまう。中毒は悪化していく。
精神状態並び体もぼろぼろになったムソルグスキーは、レーピンに肖像画を描いてもらった数日後、42才という若さで亡くなった。
お酒やタバコ、薬、性など。依存しやすいものは世の中に多数存在する。
その中でもお酒は徐々に精神と体を病ませていくものだ。
ムソルグスキー=展覧会の絵=アル中で亡くなった人
彼にアルコール中毒の印はあったのだろうか。
ホロスコープを紐解くまえ、ディスポジターツリーを出してみたら、海王星が目立つのが4つの図からもわかった。
定番な考えは、海王星=アルコールなのだ。
ムソルグスキーの場合、太陽が開く前、火星に力が集中している。
強そうなメンツを束ねるのが火星で、水星と意見交換や立場交換をしているのがわかった。2:8だね、彼の主要天体は。
海王と天王といった異色系の天体は単独で連絡をとりあっていた。
輪とは別のところで仲良しこよし。ミューチュアルレセプションを起こしている印もでていた。天王と海王はいったりきたり、か。
太陽が開き出したあとは、海王と月と木星はトライアングル。ぐるぐるしていた。黒い線同士なのでポリシーがある感じ。
その勢いとは別に、水星と金星が別にグループを組んで動いてもいた。ピアノに関する星は水星。自分の身をたてるものとして音楽(ピアノ)を意識していたのかもしれない。
大体の星図がわかったので、今度はネイタルの方から海王星をピンポイントにみてみた。
海王星のアスペクトがとにかく多かった。9。
天王と海王はお互いの調和を目指すセミセクスタイル。突拍子もない世界で調和を目指す(もしくは責任をなすりつける)ととれる。ときどき入れ替わりもする(ミューチュアルレセプション)。
そう考えると、ムソルグスキーは時々海王星が5室にいっていたことにもなるのかな。
5室海王星はアルコールと関係ありと言われているところだ。
お酒をあらわす小惑星バッカス(2063)も5室に鎮座。かつ、天王星と合。
月やキロンが海王星とクインカンクスもあった。
あれよあれよと関係が強く複雑になってくる。
上記を交えると…ムソルグスキーが精神的不安定になる要素は多かったかもしれない。
キロンと月が同じ度数で合なのも興味深かった。感情に敏感なサイン。パートオブフォーチュンとセミセクスタイルを形成しているため、良くも悪くもこれまた引っ張られてしまうかたち。失敗したときの絶望感も相当だったろう。調停により幾分和らぐこともあるだろうが。
ムソルグスキーは、太陽と水星が合、冥王と金星も合である。これに天王バッカス合の印や、月キロン合なども絡んできていた。
42年の生涯、あがったりさがったりがあったのは星からも容易に想像できた。
*動画お借りしました!感謝!
ムソルグスキー=展覧会の絵
有名なのはラヴェルが編曲したオケタイプになる。あちらはとても華々しい。
この曲、もともとはピアノ曲でロシアの雰囲気が垣間見れるのだ。土臭いところもある。ズシンズシンと響くよ。
ロシアの芸術(音楽美術)から漂うものが彼の作品からこぼれ落ちている。良い作品を残した人だと思った。
彼の人生を知るとちょっと切なくなるが、彼の作品を耳にすると、無骨、かつ、繊細で、心が真っ白だったり、赤だったり、黒だったりした人なのかなとも思った。
小さなことで傷つき、絶望の底まで落ちていく。そこから這い上がって日の目を浴びる。ニコッとするとまた落ちて。
牡羊座の太陽と双子の月。激しく駆け抜けたのだろう。
音声でもちょこっとお話中。↓