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2021年4月の記事一覧

20210401

20210401

ココロに棘が
増えてきたら
まずすること

少し離れた
誰もいない場所で
そっと目を閉じて
深呼吸

そのあときっと
思い出すのは
君の笑った顔だから

一日の終わり
毛布にくるまり
君の声を
君の声を
夢の中で君と
会えたらいいのに

いくじなし。

少し向こうを歩く君を
呼び止められず今日も
大きく手を振ればきっと
君に見えるのに

あの日君の隣を歩いていた
あの子のことを聞けなくて
次に会う約束すら

僕は今日も意気地なしだ
夢の中ならどんな場所へでも
君を連れて 君を連れて
抱きしめることだってできるのに

待ってるだけ

待ってるだけ

あとちょっとだけ
あとちょっとだけ
ここにいたいんだけどなぁ

気付いて欲しくて
袖をつまんでみるけど
顔は上げられないんだ

君に 好きだと言ってもらえるのを
待っているだけなんて
僕はずるいかな

スポットライト

スポットライト

まぶしい光
真っ白で 暖かい
そこに向かって走る
向こうから差す光は
他でもない
僕を照らしている

みんなが見ている

そんなことより
僕は輝いている
照らされているのは
僕だ

腕をめいっぱい伸ばして
たくさん息を吸って
大きな声を出して
汗を滴らせて
涙を混ぜて


歓声が聞こえる
誰かが泣いている
誰かが笑っている


もう二度とこない

通り過ぎる前に

捕まえて

四月のおわり。

四月のおわり。

さみしいと
わがままを言った後
きみはそっと
いなくなってしまった

わかっていたよ
一番じゃないこと
でもね
知らないふりをして
いい子のふりをしていたんだ

きみの手があたしの髪に触れて
頬をなでる
順番なんてどうでもいいと
素直に君を想える
見つめる目は優しくて
すぐにでもその唇を

部屋に残った歯ブラシも
もう捨ててしまわないと
ただでさえ
春の風のにおいは
きみを思い出させるのに

カー

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