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「個別最適化」について考える〜中編2

いや、フォトギャラリーのトップに出てきて、「かわいい!!」と思ったので、良くないですか!?31888さん、ありがとうございます。

「つくり」を確認しよう!

さあ、やるぞー!ほらやるぞー!!

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今回からは、いよいよ本丸。
文部科学省の資料、「個別最適な学び」と「協働的な学び」の一体的な充実を読んでいきます。(これ、1回で終わらせるつもりだったのだけれど、たぶん無理。)

https://www.mext.go.jp/content/210330-mxt_kyoiku01-000013731_09.pdf

↑このPDF版を読んでいきます。

つくりとしては

「こんなところを目指そう!!」→「そのためにはこんな方法があるよ!」→「具体的に書くとこんな感じなんだよ」

というもの。

目指すところって?

H29の学習指導要領から、「前文」がつきました。これは、新学習指導要領等を定めるに当たっての考え方を、明確に示したものなのだそうです。(H29.3.31 文科省通知)

けっこういいことが書いてあるので(何様だ…)、よかったら読んでみてください。(船橋市さんがPDFにしてくださったののリンク貼っときます。

そこで、この学習指導要領が育成を目指す児童生徒の姿について、こんなことが書かれています。

(前略)一人一 人の児童が,自分のよさや可能性を認識するとともに,あらゆる他者を価値のある存在として尊重し,多様な人々と協働しながら様々な社会的変化を乗り越え,豊かな人生を切り拓き,持続可能な社会の創り手となることができるようにすることが求められる。(後略)

これ、複文になっていて、

<子どもたちに望むこと>
1)自分のよさや可能性を認識する。
2)あらゆる他者を価値のある存在として尊重する。
3)多様な人々と協働しながら、様々な社会的変化を乗り越える。
4)豊かな人生を切り拓く(急にざっくりだけど、もしかすると、協働はこっちにもかかってるのかも。5)にも…)
5)持続可能な社会の創り手となる。
<おとなに望むこと>
1)〜5)ができるようにすること!

って、書き分けられる。

わお!だよね。

だから図に描いたように「個別最適の学び」と「協働的な学び」はセットになる。ここ、詳しく説明します。

☆「育成」とか「姿」とかにピクッとしたり、画一化感を感じる方もいらっしゃるとは思うんですよね。でも、中身を見ると、そうだよねということが書いてあるのです。たぶん、一番読みやすい、わかりやすい言葉を選んだらそうなったんだと思います。

「どっちも大事」をどう現実にしていくか

このあと、「どっちも大事」が2回でてきます。一つは、先に述べた「個別と協働」、もう一つは、「体験とICT」。で、確認しておきたいのは、この「と」は対立のための「と」じゃないということ。つまり、「個別」と「協働」は対立するものじゃなく、「体験」と「ICT」も対立するものではありません。補完し合う関係というか…。野球で言うと、セカンドとショート、サッカーで言うとセンターバックとボランチ、ケーキで言うと生クリームとフルーツ、劇場版ドラえもんでいうとスネ夫とジャイアン。(大喜利終わり)

閑話休題

さっきの1)〜5)を改めて見てください。「わたし」の内面に向き合うもの、「わたし」の外(他者・社会)にふれるものにざっくり分けられますよね。良かったらやってみてください。

これは、個別最適な学びだけでも協働の学びだけでもなし得ないことなだというのはわかると思います。そして、これらは、個々ではなくてグラデーション。

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|        | |        |
|   個別   | |   協働   |
|        | |        |
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ではなくて、

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|          /        |
|   個別    /  協働     |
|        /          |
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こんな感じ。(絵で描いてここに貼り付けるのが面倒だと思ってつくったらもっと面倒だった)

だから、どちらも充実させていくことが大切になってくるというわけですね。ただ、グラデーションだから、どんな活動にもおそらく含まれるのがこれらの要素。なので、「この活動は、どんなバランスかな?」と見ていくことが大事なんだろうなと思います。

最後にふれたい!〜ICT

個別最適化の話題になると、必ず出てくる話題がICT。
でもね、個別最適の話をそこに収束させちゃうのはもったいないなぁと思っていて、多忙化解消とか、子どもの学びの細やかな見取りとために使うのはとってもいいと思う!でも、そこだけになるのではなくて、具体の、実際の、手で触れられるような、五感を生かすような体験が絶対必要で、そこが足りないと、子供と数字をあわせてみちゃうようになりかねないと思うのです。杞憂だと思いますが…。

次回予告

「個別最適の学び」「協働の学び」の具体

(今回何故か、ずっと口語だったね。)

小咄

今回のもとになった、西の言葉(似非)を使ったまとめ

(ICTで個別最適化が実現するという人に対して)
ちゃうねんで、ICT活用してみてもええんちゃうか?って言うてるんやけど、ICT活用せなあかんみたいになっとるねん。でもな、おえらいさんが言うてるのは、それも大事やけど、体験が伴わなあかんでーってことやねん。だから、ほんとは体験も大事にせなあかんねん。
投手陣だけにふれて評価する阪神ファンがいたら、しばきたくなるやろ?それと同じやねん。投手陣と野手陣、どっちにもふれんと戦力は語れんのや。昔からのヴィッセルファンが、「イニエスタキャー」って言うだけのにわかにキレるのと一緒や。

この物語はフィクションです。なお、筆者は関西に住んだことがないので、言葉遣い、もっとこうしたほうがいいというのがありましたら、教えて下さい。なお、イニエスタはほんとすごいです。小川慶治朗が好きでした。


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