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【創作雑談】キャラに寄り添う

ラノベの公募勢の方々の陥りやすい欠点として、【物語を俯瞰で見過ぎてしまう】というものがあります。

公募では1作品でちゃんと完結まで物語を完成させなければいけないので、物語の全体を把握して、10万文字~12万文字の中での構成を見ようとします。

つまり、物語を客観的に見ようとするわけです。

物語から離れて客観的に全体を見ようとすること自体は間違っていません。

ただし、その意識が強いまま物語をつくると、不思議と物語の文章が客観的で冷たいものになったり、あるいは物語をテレビ越しに見ているような、どこか第三者視点になってしまうのです。

それは作品をつくっている人たちも無意識にやってしまっているので、無自覚であることが多いです。

でも、原作者がどう作品を見ているかは、無意識に作品に出てしまいます。

・キャラクターに寄り添って小説を書けば、主人公と読者が一体となって臨場感のある物語となります。

・作品全体を俯瞰しながら小説を書けば、やはり物語はどこか第三者視点となって、客観的なものになってしまいます。

創作者の意識というのは、そのまま作品に反映されてしまいます。

何度も述べているように、ラノベやエンタメ小説はキャラクターが何よりも大事です。そして、小説がマンガや映画よりも強い点のひとつは、キャラクターに読者がなりきることです。

それなのに、キャラクターから離れて、物語を俯瞰して見てしまうと、ラノベやエンタメ小説のよさであるキャラクターの魅力を十分に発揮することができません。

また、キャラクターに読者を十分に感情移入させることができません。

けれども、そこに意識を向ける人はあまりおらず、公募などで落選した理由を、世界観・設定・構成・美しい文章ばかりに意識を向けて、肝心の「キャラクターに寄り添う」ということから意識が抜け落ちている人が見受けられます。

なので、もし公募をしながらも、なかなか結果が出ない方は、もう一度キャラクターに寄り添うということを意識してみてはいかがでしょうか?

最後までご覧いただきましてありがとうございました。

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