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¥1,180の攻防。

月額課金のサービスは、最初は無料のものが多いですが、「期間内に解約すればお金かからないから」と軽い気持ちで登録し、結局、料金を払い続けてしまっているのは、私だけではないはず・・・

「今読みたいマンガがある」とか「この機能をすぐ使いたい」とか、
その時は必要に迫られているから、必要な分だけ享受したらすぐやめよう、
と思って使い始めます。

でも、使い始める時と違って解約したい時って、トップメニューにすんなり「解約」っていうボタンがあることあはまずなくて、
探しに探さないとなかったりするので、いざやめようと思ってもそれはそれで大変な訳です。
今日は、そんなサブスクを利用していて先日起きたある事件についてです。

身に覚えのない請求がたまっていた


私は普段からズボラで、カード使用の明細なんかは特にチェックしないタイプなのですが、たまたま、立て替え払いして会社に精算する請求明細を取る必要があり、2-3年ぶりにカードのweb明細にログインしました。

目的の明細は見当たらず、
まだ上がってきてないのかな、、
と前後の月を調べていて、
気になったのが毎月¥1,180の引き落とし。

請求元はGoogle play japan。
あれ、これ何?

遡るとなんと2020年4月から1年半も請求され続けているではありませんか。
 
これはただごとではない。

¥1,180はYouTubeプレミアム


請求名と金額で検索すると、すぐにこれはYouTubeプレミアムの利用料らしいとわかりました。
YouTubeもgoogleのサービスだからですね。

Youtubeプレミアムといえば、広告なしで動画が見れたり、他のアプリ使いながらYoutubeが見れたりとかなり魅力的な機能が多いサービスですが、

私が登録した原因は多分、動画のダウンロードがしたかったら。
当時、仕事の関係でこの機能が必要になった記憶がうっすら甦りました。

にしても、サービスがあることすら忘れているので、当然全く恩恵を受けていません。
しかも、会社のために自分のカードで払っているやん・・・
一刻も早く解約したい。

解約の方法自体は、調べればいくつも出てきます。
丁寧に、Iphoneの場合、Androidの場合と解説もあります。

しかし、私の問題は別のところにありました。
登録しているGoogleアカウントがわからないのです。

YouTubeプレミアムは、Googleアカウントに紐づいているサービスです。
「使ってみる」というボタンから手続きを始めると、その時に開かれていた
Googleアカウント(YouTubeチャンネルを持っていなくてもOK)で登録が開始されます。

普段使っているアカウントなら、無料期間が終わる時に通知が来て気づくはず・・・
でも、メールボックスをいくら探しても通知はない。

一体私は、何のgoogleアカウントで支払いをしているのか!?

ここから、長い究明作業が始まったのでした。
解約できた方法だけ知りたい人は方法⑤からどうぞ。

1. 解約への試み① 方法を検索する
2. 解約への試み②不審請求を申し立ててみる
3. 解約への試み③カード会社に連絡
4. 解約への試み④googleサポートに電話
5. 解約への試み⑤チャットで問い合わせ

解約への試み①月額支払いがないか確認する

解約する方法だけでなく、自分の現在の支払いを確認する方法も、調べるといくつか出てきます。
googleがオフィシャルで案内しているのがお支払いセンターにアクセスするというもの。
https://support.google.com/paymentscenter/answer/9003590?hl=ja

しかし、あくまでgoogleアカウントが特定できている前提での確認手段。
手軽に作れるgoogleアカウントゆえ、私は自分自身のもの、他社のメルマガ登録用にダミーで作ったもの、会社で使っているアカウントまで入れると10個以上を使いまわしていました。
自分の名前でないアカウントも使っていたため、
アカウント名を忘れた人用の確認手段も使えませんでした。

解約への試み②googleに不審請求を申し立ててみる

第三者にアカウントを不正利用されてしまった場合などに申し立てをして、返金を請求できるフォームが見つかりました。

しかし私は単に自分のログイン情報を忘れて解約できなくなっているだけの状態。
ここから問い合わせするのは気が引けたものの、他に窓口を見つけられなかったのでここから申し立てをしてみました。

問題なのが、問い合わせ元のgoogleアカウントに紐づく請求にしか対応していないということ。
どのアカウントかわからない、といったフレキシブルな対応はできません。

案の定、1週間たって、
「調査の結果、不審請求の該当はありません」
という自動通知のようなメールが来て終わりました。

解約への試み③カード会社に連絡してみる


他に問い合わせ先も見つからず、個別の調査を依頼するのは無理そうでした。しかし、次回の請求がもうすぐやってきます。

仕方なくカード会社に、引き落としを止めてもらおうとしました。
ところが、カード会社では、特定の請求だけを止めることは不可能とのこと。
かなり消費者寄りのイメージがあったんですが、自分で忘れてるだけそうな輩の訴えは退けることにしているようです。

本当に身に覚えのない請求なのか、googleに確認してほしいとのこと。
メールでは解決できませんでした、というと、
電話サポートの番号を教えてくれました。 
ちなみに、国ごとの問い合わせ先があり、後から調べたら公表もされていました。

解約への試み④Googleサポートに電話


かけてみると、
自動アナウンスが流れます。
「コロナだから人員をおさえて対応している」
以上。。。
どこにも転送されることなく電話は切れました。

解約への試み⑤チャットで問い合わせる

カード会社の人の、
「googleでの問い合わせは多いですが、みなさん、対応してもらって解決できているようです」
という言葉を頼りに、解決法はあると信じ、
初心に返ってヘルプとサポートから、再度調べてみました。

結論から言うと、Youtubeに関しては、一般ユーザーが直接問い合わせる窓口はなさそうです。
googleプロダクト全体の問い合わせ先を掘っていき、googleplayについての問い合わせができる画面にたどり着くと、何と、メールとチャットの問い合わせ窓口が見つかりました。

これでダメだったら、、という不安を抱えつつ、
チャットボットから質問を投げてみると、、、応答あり!
ここで始めて、日本語で直にgoogleの中の人とやり取りできました。

その場では解決しなかったのですが、
Youtubeプレミアムの担当から連絡をさせます、との言葉をいただき、ようやく光明が見えてきました。

解約への試み⑥googleの人からメールが来る


・めぼしいアカウントは確認したが、プレミアムを契約しているアカウントが突き止められていないこと。
・返金を要求するつもりはなく、対象のアカウントを教えてもらえたら解約は自分ですること。
をようやく直接伝えることができました。

ただ、事は自分が思っていたより複雑でした。
請求について確認するには専門部署へ調査を依頼しなければならないとのこと。
直近の4ヶ月分の支払日と、カード番号をお知らせした後、1weekほどで来た回答は、

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
専門部署での調査が完了しました。
アカウントを解除し、以前に申し立ての
あった支払いについても返金します
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

やった・・
ついに・・・
あきらめなければ道は開けるのだ。

まとめ。Googleの人は優しかった


問い合わせができる前までは、Googleには個人がコンタクトするスキはなく、あったとしてもAIか、AIのような機械的な対応しかしてもらえないのではないかと思っていました。

それに、私の立場はGoogleの中の人から見れば、単なる自己管理ができないユーザー。

それなのに、面倒くさいという態度はみじんも出さず、「ご迷惑をかけ、不安な思いをさせて申し訳ない」と、ちゃんと誠実で、こまめにメールをくれ最後まで丁寧でした。

問題の発覚から解決まで2週間が経っていました。

しかし、アカウントは最後までわからず。
アカウントと請求を紐付けることや問い合わせに対し開示することは、素人側から見るよりもハードル高いようです。

今回でよくわかったのは、日々忙しくて手軽に情報を得るのに慣れてしまっている中で、無料の期限内でサブスクを解約するのは、簡単ではないということ。

ユーザーの不満を無駄にあおらないという点で、googleの中にいる人はやっぱり頭がいいのだろう、ということでした。

無料ほど高いものはないかも知れない

「あなたのアカウントは解約されました」というメールで満足し、この件を手仕舞いにしていた私ですが、、、
数日して会社の公式メールアカウントに
「解約のお知らせ」
というメールが来ているのを見て、「あっ」となりました。

一時期だけ、プロモーションのために使っていたgoogleアカウントから、転送されてきていたものでした。

よもやよもや・・・

自分の記憶力の無さを呪うと同時に、もし、最初から有料だったなら、トータル2万以上(4回分返金されたけど)ものお金を上納する必要はなかったことを思うと、

無料って高いな、怖いな。
仕事の質って自己管理だな。


としみじみ反省したのでした。

記事を読んでくれてありがとうございます。
マーケティング会社の一人事務職あきづきでした。

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