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古城

力の限り握り締め
高く掲げるは誇り
流れ落ちた血潮
酒とよろこびの味

鬨の声は風に乗り
悠久へ響く
存在を否定し合い
繰り返した歴史

遥かな時が流れても
塩基配列に刻まれた
形質のように続く
今この瞬間もどこかで

かすかな痕跡を見つけ
出来ることといえば
ただ眺めることだけ
思い馳せることだけ

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