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〈フランス声楽〉フランスへの道、声楽の先生

私には、今まで師事していた声楽の先生は、
5人いる。

ドイツ音楽を学んでいた私が、
フランス音楽に出会った後、

留学するための道を作ってくださった
中村浩子(高木浩子)先生が、
天国に旅立った。

最後にお会いしたのが、2000年あたりで、
浩子先生が、パリにいらした時か。。

それが、最後だった。

もう20年超えていたんだ。

どれだけお世話になっていたか。。と、
亡くなって初めて分かった。

ある意味、生徒さんたちの
母親のような存在でもあり、
私も、その子供のひとりだったんだな。

学生の頃、
鎌倉のご自宅や
東京芸大のレッスンに通い、
コンクールの時も、
本当にお世話になった。

服装から、言葉づかい、所作まで。。

声楽を学ぶのに、
なんでそこまで注意されるの?

私は、単なる落ちこぼれのガキんちょだった。

浩子先生は、ニコニコしていたが、
ハッキリと言ってくれた。

今私は、誰も言ってくれなくなる年齢に近づき、
浩子先生と同じように、
指導する側を経験をしている。

人に何か、言わないといけない立場だ。
言うというのが、こんなに嫌なこととは。。

生徒さんにしてみれば、
言ってくれて、ありがとう、か、
分かってます、そうしようと思ってました、だ。

この2つの返答の大きな違い。。


自分が病気をして体力が奪われ、
舞台を降りてから、歌わなくなった。

それ以来、ちゃんとした
声楽のソロコンサートに行っていなかった。

涙があふれた。

中田喜直先生の
生誕100年記念コンサート。

中田喜直先生と言えば、

「夏の思い出」〜夏が来れば思い出す。。
「小さい秋見つけた」

を作った人。。と言ったら、
ピンとくるかな?


コンセルCは、浩子先生が主宰する、
フランス音楽を中心とするグループだ。

声楽のソロコンサートは、こんな感じだ。
一応、加工してみたモニターを出してみた。

ホールには、先生の育てた人たちで、
いっぱいだった。

こんなにたくさんいたんだ。

考えれば分かるのに、
今になって知ることってある。

そして、会場入り口には、
浩子先生の第1回独唱会のパンフレットが、
譜面台に飾られていた。

コンセルCは、浩子先生が残してくれた、
大切なグループだ。

音楽を有形にして残してくれたことは、
こんなにも大きな
心の拠りどころとなるんだな。

ありがとう。。浩子先生。。

(写真掲載許可済)

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