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〈森ネコ家ネコ〉ネコがいなくなっちゃった

燃えるゴミの日の前夜、
ゴミ袋を左手に持って玄関を開けた。
少し重たい袋だった。

最近、ゴミ集積所が移動して、
うちの斜め前ではなく、
うちの裏側になった。
それだけでも、私の気持ちはソワソワする

ソワソワしたまま外に出た。
そして数分後うちに戻った。

玄関が5cmほど開けたままになっていた。

どこからか、ネコが鳴いている。
聞き覚えがあった。

4年前にインフルエンザをやってから、
味覚や聴覚に問題が出てきて、
鈍感になってしまって、
時々困ったことが起きる。

そう、絶え間ない耳鳴りの中、
どこから鳴き声がしているのか、
分からなかった。

それにまさか、
うちのネコが外にいるとは
まったくの想定外。

2階の窓を開けてあったので、
そこから聞こえる鳴き声だと思った。

にゃー、にゃおん
にゃー、にゃー、にゃおーん。

おかしいな。。
ネコが私に、何か訴えて鳴いているようだった。

上見たり下見たり、
キョロキョロとあちこち見回した。
聞こえる場所が次々と変る。
うう。。分からない。。

ふと玄関左の草むらを見ると、
何か小さいかたまり。。

驚いた。まさか。。!

うちのネコ。。

でかネコのメロディーだ。

なんで?
どうして?

おびえながら、私の顔を見て鳴いていた。
6kg以上ある大きな身体は
サッカーボールのようだった。
そして目だけが光っていた。

後ずさりするネコ。

逃げないで。。そう願いながら、
バクバクする胸の鼓動を抑えつつ、

「メロディー、おいで。」と
平静を装い、いつもの調子で呼んだ。

後ずさりするネコ。
呼びかける私。

また後ずさり。
にじり寄る私。

もうじき走り出しそうなネコ。
泣きそうな私。

ああ。。神さま〜、と
心の中で叫ぶ。

お尻の方からそっと両手を伸ばした。
届いた!
触った!
つかんだ!

ネコをキャッチ。

キャット・キャッチ!!

ああ、良かった。。 

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Akiyoのヨーロッパ竪琴ライアー
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