月が見えない夜空を観て涙が止まらなくなった
2020年3月に 28歳で亡くなった次男。
今日 Amazon prime で映画「君は月夜に光かがやく」を観た。
何故この映画を観たかと言うと、先日から私の故郷「函館」を舞台にしている映画を観ていて
「函館」で検索したら出てきた作品だったからだ。。。
結論から言うと 函館 はなんら関係の無さそうな映画だった。
だけど 永野芽郁が不治の病で、そのクラスメイトの北村匠海が彼女の代わりに彼女がやりたい事をしていく、、、と言うストーリーで、
しかも北村匠海の姉の恋人が永野芽郁と同じ病気で亡くなり、北村匠海の姉は後を追うように交通事故で亡くなった。
北村匠海の母親役は長谷川京子。。
私の次男には婚約者がいて、、
私も女性だから、永野芽郁と北村匠海のこの物語を、次男と婚約者ちゃんに重ねて感情移入してしまい、涙、涙。。
そして、長谷川京子が自分の息子である北村匠海に放った言葉
「子供に死なれた親の気持ちなんてあなたにわかるわけないわ」。。。
その通りなのだ。
もっと言えば
" 子供を亡くした母親の気持ちは、母親にしかわからない。経験者にしかわからない"
だ。。。
でも、、、
北村匠海は、姉を亡くしたのだ。
姉を亡くした弟の気持ちは私にはわからない。
私は三人姉妹だがまだ姉妹を亡くした経験は無いからだ。
だから、、、
私は、自分の長男には決してそのような言葉は放たない。。
弟を亡くした私の息子、長男の悲しみはいかばかりだろうか。長男も私の大事な子供だ。彼を傷つけるような事を私はしない。
ただ、
家族でも、その関係性によって、悲しみの種類が違うのだ。
私は、、子供を亡くした母親であるから、その気持ちを常に持っている。
そして実体験はしていなくても恋人を亡くした気持ちは、なぜか かなり感情移入してしまう。
つまり、
この映画を観て
2種類の悲しい気持ちが込み上げて来てしまった。
最近、何かで、もう2年経つのに、、
とか、
3年も経ったのに、、
とか言う文章を目にしたが、
次男を亡くした悲しみは、癒えることも薄れることもない。まだ2年だ。。
この先も、
これ以上の悲しみなど無い。
私は死ぬまで悲しい。
この映画のエンドロールの挿入歌は、
私の好きなセカイノオワリだった。
「蜜の月」
これもツボだ。
そしてこの映画は、ただ死ぬのを黙って待つよりも短くてもいい、幸せに生きたい。と主人公が願った。。そう言うストーリーだ。
私の次男は、婚約者ちゃんからも、そして沢山の友達からも
愛されて亡くなった。
あの子は幸せだった。。
そう思わせてもらえて、母親としても救いだ。
短くても沢山の楽しい日を過ごした。
良かった。。。
この映画のコンセプトと一致。。。
映画を観終わって、月が出ていないか、ベランダに出てみた。
月は出ていなかったが私の瞳から涙が次々と溢れてきて、それが止まらなくなりそうだったから、
部屋に入りキッチンの洗いかけの食器を洗った。
私は還暦だが、次男に恥ずかしくないよう、死ぬまで自分のしたい事をして生きるつもりだ。
それは、1か月後に死んでもいい、いつ人生が終わってもいい、、、そう思える毎日を過ごすこと。
それが次男に教わった事だ。
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