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「禁断の国史」(四)瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)

「禁断の国史」
第一章 神話時代の神々
    瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)。
     天孫降臨の場所は高千穂か霧島か?

 ニニギはアマテラスの孫にあたり、天孫降臨を命じられ高千穂か霧島に降り立った。そこでコノハナサクヤヒメと出会い、結婚し三人の子を産んだ。

 長男がホデリ、次男はホスセリ、そして三男がホオリ。長男のホデリは「海幸」と呼ばれ親しまれる。「海の獲物を捕る男」という意味である。
 次男のホスセリについては、ツクヨミと同様に何をしたのか『古事記』に言及がない。三男のホオリは「山幸」である。

 ニニギの御陵は延岡郊外の可愛岳(えのだけ)の山中とされる。道案内をしたのが猿田彦(さるたひこ)。以来、旅行や開拓の守護神として知られ、徳川家康が江戸に配置換えとなった折、一番高い愛宕山に登って周囲を眺望した由来から、頂上の愛宕神社では猿田彦も祀っている。急な階段は「出世階段」と呼ばれる。

 可愛岳と聞いて西郷ファンなら「えっ」と驚くかもしれない。西南戦争で最後に延岡で敗戦し、西郷は可愛岳から峻険な山や谷をこえて鹿児島の城山まで敗走した。官軍は西郷がまさかニニギをまつる可愛岳から逃亡したとは考えなかった。だから攻撃を控えたというのが延岡で伝えられている稗史(はいし)である。

 この神話の中枢は高天原からの「天孫降臨」にある。
 天照大神が司令塔であると威厳を持たせて神のなかの神を設想しているのである。日本神話はこの天孫降臨が基軸だ。

 ついでにニニギに随行したのが大伴氏ら後の「王城の護衛者」の先祖であり、諸神を従え、三種の神器を帯同した。
 さきのニギハヤヒに随行したのが物部氏で、天皇護衛隊としての大伴、物部、和邇(わに)、佐伯、巨勢(こせ)各氏が奈良盆地に割拠しヤマト王権を守護するかたちに発展するのである。

 降臨地の日向の高千穂峰と薩摩の高千穂が候補地、高千穂には天岩戸神社、天安河原がそれらしくあり、当地で「天孫降臨」の焼酎が売られていたのには思わず笑った。

 ニニギは「天地が豊かに賑わう神」を意味する。稲作をこの地にもたらし、産業における農業の神となったので、五穀豊穣や商売繁盛の他、国家安寧、殖産振興などを祈る神社が多い。

『古事記』での表記は「天邇岐志国邇岐志天津日高日子番能邇邇芸命」。『日本書記』では「天饒石国饒石天津日高彦火瓊瓊杵尊」となっている。

 代表的な神社は鹿児島の霧島神宮である。この神社の入り口に大きな”さざれ石”がどんと置かれていて、ひときわ神々しさが広がる。麓に開けているのが坂本龍馬が新婚旅行にきたといわれる霧島温泉だ。

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「禁断の国史」山崎正弘著 ハート出版

※ 今回もお読みいただきありがとうございます。

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皆様、お騒がせしました。パソコン問題解決しました。
今日は、壊れたパソコンをいよいよパソコン屋に持っていこうと決意し、
出かける前に試しにもう一度パソコンに電源を入れてみようかと、電源を入れました。そうしたら、あれ!?パソコンが普通に起動しました。
普通に使えるじゃありませんか。😂😂😂👌👌👌

この4日間の大騒ぎは一体何だったのだろう??
パソコン壊れたから、わざわざ、古~~いパソコンを押し入れから引っ張り出し、分からないくせに必死でガチャガチャいじって、どうにか遅い感じだけれど文字が打てるようになったと喜んで、その古~~いパソコンで急いで三つの記事をUPしました。
どうにか行けるかもしれないと、少し安堵していたところ、古~~いパソコンが何かを更新しろと言ってきたので、更新しました。
そうしたら、あれれ、その後、せっかく使えていたその古~~いパソコンが、インターネットに「繋がっていません」と表示してきました。

もう何が何だかわからない?? 
更新した故に繋がらなくなって、二度のショックです。
だから、昨日は頭を絞って、携帯でコメント書くことを思いつき、誤字脱字申し訳ありませんでした。

なにしろ、昨日は、全ての門が閉ざされたようで、この4日間はまさに絶望の境地で、モリヤ山に最愛の息子イサクを献祭にいくアブラハムの境地ともいうものでした。(ちょっと喩が大げさで失笑物ですね www)

皆様、お騒がせしました。(もともと何も問題がなかったようです)
友人が言うのには
「プログラムを更新中だったのよ。あなた、せっかちなんじゃあないの」と。
以後、改めたいと思います。
慌て者ですが、今後ともお付き合いくださいませ。


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