旅と読書
私だから書けること。
なんだか落ち着かない日々。家にいることも多いし、少し時間が出来たので今月は読書の時間が増えています。読書に関しては、勉強したいから読むとかそういう意識は全然なくて気のおもむくままに読んでいます。軽い小説から、なんとか全集、デザイン本、ビジネス本、哲学や社会学などの学術書まで本当に気の向いたまま。なので、難しくて読み切れないとかもよくあります。逆に何年かして読めるようになったりする瞬間はとても嬉しいです。
この読書、私にとってはまさに旅行での出会いと同じです。そして何よりも旅行より手軽。簡単にココロとカラダにビタミン摂取できるので、本離れが進んでいると言われてはいますが私は大事にしている時間です。
たとえば小説。普段の生活では到底出会えないような人といとも簡単に出会うことができます。旅行にいくといい人にも困った人にも出会えたりして、それが見知らぬ土地の空気とあいまってステキなエピソードになることがありますが、本もまさにそんな感じで。しかも時代や世界がちがったりする人にまで出会えるのでちょっと疲れたときによく読みます。今月後半は色々な出来事がありすぎて7割は小説でした。
ビジネス書や学術書は、仕事のために読むことが多いですが、時には仕事を超えてただただ好奇心で読むことも。最近の発見はフッサールの現象学でした。学術の世界ってなんとなく縦割りで横の行き来が少ないと思うのですが、本でなら自由に行き来出来るし、何よりプロがずっと考えてきたことを練りに練って本にしてくれているその編集力はとても勉強になります。
読書は時流とセレンデイピティのたまものなんじゃないかなと良く思います。たまたま手にとった1冊が、すぐに役にたつこともあれば、何年かあとになってじわじわと効いてくることもあって、本当におもしろいです。何のために読むのか?と聞かれたらわたしはなんとなく好きだから以外に答えがないです。それくらいなんといくか運命と偶然が重なっている感じ。旅行で思いもよらないことが起きたり起きなかったり。
今日もたまたま手に取った本を読みます。ついつい買いすぎて山積みなっている本もありますが笑 きっと何かに出会えると信じて。