建築家の子育て記 018「雨は蕭々と降っている。自転車は爆走している」
保育園に通うお子さんを持つみなさま。雨ですね。
雨です。
雨かぁ。
雨(泣)
雨の何が嫌かって、こどもを前後にふたり乗せた状態で、自転車を漕いで保育園に送り迎えするその一連のことが、ひとつひとつことごとく、嫌なんですよね。
雨さえなければ、こんなことには。
と心の中でつぶやいているみなさんの気持ち。私も同じです。
こどもが生まれる前までは、前後にふたりこどもを乗せて自転車で疾走するお母さんたちをみて「大変だなぁ」くらいのことしか思いませんでしたが、実際に自分もやる立場になると大変どころの話ではなく、体力と気力が朝っぱらから削られるのを実感します。
雨が降ってなければいいんです。
雨がふってなければ、なんなら鼻歌まじりで自転車漕いで、娘と歌を歌いながら登園してますよ。
でもね。
雨はだめだ。
雨は本当に。
雨の日は朝の送りが終わった段階で、すでに午前中のHPが0になりかけてる。
まずもって、家から自転車。
かっぱを着て、まだ歩けない次女を抱き抱え、長女と手を繋ぎ、次女の保育園の荷物を担ぎ、あれ?傘させなくね??ってなるところから始まる。
傘させないと、次女と荷物濡れね??
自転車にたどり着いたら、雨用のカバーをかける作業が待っている。雨用のカバーがあると、こどもを自転車に載せる行為にひと手間ふた手間よけいに時間がかかる。
さあ、出発だとなると、マスクのおかげでメガネは曇り、なんならかっぱのフードも曇り、視界が狭くなりながら自転車を漕ぐ。メガネ用のワイパーが心から欲しくなる。
いつもよりも精神を集中させ、事故を起こさないように、転ばないように、気合を入れて自転車を漕がなくてはならない。鼻歌歌ってる暇などない。
そして保育園。
屋根のないところで、自転車からこどもを降ろすことになると、こどもと荷物を濡らさないために、なんか色々、手順が複雑になる。
傘さすでしょ、長女の雨除けカバーはずして、降ろすでしょ。長女を傘の下にキープしつつ、次女の雨除けカバー外して抱っこするでしょ。ん?荷物とれねーぞ??
というか、雨ガッパ状態で次女を抱っこするので、次女、必然的に濡れるよね、、、泣
というね。
という、努力というか、気苦労というか、そういうのを雨の日の自転車の送り迎えは必要とされるのです。
文句は言いません。
文句は言いませんけれども。
大変なことをわかって欲しい。
雨の中、自転車がたっている。
雨は蕭々とふっている。
自転車は濡れている。
かっぱもなにもかもぐっしょり濡れて、
こどもと荷物のみが濡れぬよう必死になっている。