8. FV表の表
アドカレ8日目は「FV表の表」。← ふざけてみた。
HAYST法の中間成果物には「FV表」や「FL表」という表があるが、構造的には表ではない。「表」を辞書で引いてみる。
太字で示した箇所がポイント。
「関係を理解」するためのツールが表である。
さらに我々は、エンジニアである。エンジニアが表という場合は「データモデルとしての表」も考えるべきだ。ただ、その場合は「表」ではなく「テーブル」と呼ぶことが多い。
■ 表の目的
表をつくる目的は「関係を理解」すること。キャッチイメージを再掲する。
上記の表は各行が色の明度を、各列が色の種類(色相)を表し、その交点のセルに「色」がある。例えば、2行目×6列目は「薄いベージュ」である。
「明度」と「色相」の2つの要因が関係したときの結果についての情報が格納されていることが分かる。
他にも年表は表の代表格かな。列見出しの1700年ごろを下に降りて文化の行のところに「元禄文化」とか「尾形光琳」とか「松尾芭蕉」とか書いてある。「年✖️文化」の関係。政治の行なら「徳川綱吉」とか「柳沢吉保」とか書いてある。それが表。
なお、要因の関係は2つとは限らないため、3つの要因の関係を示す表もある。
■ データモデルとしての表
こちらは、「テーブル」の話。特にRDB(リレーショナルデータベース)のテーブル要件は、「テーブル中の行は重複がなく、各行は、テーブルの中で一意に指定できること」である。
以上のことから考えて「FV表」は表ではない。(表ではなく、要素が縦方向に整列しているリスト)