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天空の廃虚が蘇る 空き家団地再生プロジェクトの成功例

人気がなく、荒れ果てた空き家。
壁も剥がれ落ち、人が住める状況ではありません。そんな廃虚に続々と人が集まってきました。一体、何が起きているのでしょうか。

今日は「天空の廃虚」とも呼ばれた、ある団地の話題をお届けします。
一時はすべてが空き家となり、その姿は廃虚のようだと地元で噂されていた団地に、今、驚くほど多くの入居希望者が押し寄せているんです。

先日、北九州市門司区にある築73年の団地が売却され、新しい所有者によって月額1万円という破格の家賃で入居者が募集され、水道、電気、ガスなどのインフラが整う前の11月半ばの時点で24室が満室になっているという話もしましたが、ここにきて廃団地が注目されてますね。

今回のこの団地、昭和35年に市営団地として建てられました。
しかし、5年前に最後の入居者が退去して以来、道幅が狭く重機も通れない場所にあるため建て替えもままならず、地元住民からは“でかい廃虚”“天空の廃虚”なんて呼ばれていたんですね。

ですが、状況が一変したのは、市と地元の不動産業者がタッグを組み、この団地をリノベーションし、住宅兼店舗として賃貸物件として募集したことがきっかけです。
先月行われた見学会には、約100人もの人が訪れるほどの人気ぶり。
その背景には何があったのでしょうか。

まず、なんと言っても家賃の安さです。
横浜市や神奈川県内で賃貸物件を探しても、家賃が最低でも14~15万円、時には20~30万円というのが当たり前という声がある中、この団地では月額8万円で住むことができるんです。さらに、こんな声もありました。

”独特な雰囲気で古民家ならではの趣がある。物件を見ていた坂はあるけれど家賃が抑えられて、わざわざ行きたい場所になると思った。”

このように、古い建物だからこそ感じられる魅力が多くの人を惹きつけています。

そして、開発業者の工夫も見逃せません。
共用部にはドッグランを併設した広場やサウナ施設が設置されており、単なる住まいではなく、昭和の団地を観光地化しようという取り組みも進められています。

実際に、物件を見に来た方からは、“これからここを拠点に自分のビジネスを頑張りたい”という声も多く聞かれました。

リノベーションで息を吹き返したこの団地は、単なる居住空間にとどまらず、新しいコミュニティの形成や地域活性化の象徴にもなり得ると感じます。

この事例は、私たち空き家管理士にとっても大きなヒントとなります。
使われなくなった建物や空き家を、新たな形で蘇らせる可能性は無限大です。
この天空の廃虚が、地域にどんな新しい風を吹き込むのか、これからも目が離せませんね。

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