
ところで「空き家バンク」ってなに? 〜地方移住の新たな選択肢〜
空き家バンクもだいぶ一般的に知られるようになったと思いますが、実際の空き家所有者(とくに60代以上のかた)とお話しする中ではまだまだ認知度が低いです。
空き家をどうしても売りたい。管理や処分に困っている所有者にとって、たとえば親が残した地方の空き家、どう取り扱ってよいのか皆目わからないというのが実情でしょう。
そこで誰からも見向きもされない空き家もふくめ、まとめて掲載するサイトを作ったのが、空き家バンクです。
今では全国各地に空き家バンクがあり、エリアごとに多くの空き家が掲載されています。
ということで今日は「空き家バンク」についてお話ししたいと思います。
空き家バンク、聞いたことはありますか?
ざっくり言うと、全国の市区町村が運営している空き家や空き地のマッチングシステムです。
空き家を売りたい・貸したい人と、買いたい・借りたい人をつなぐ役割を果たしています。 自治体の空き家担当部署が窓口になって、情報を発信しているんですね。
たとえば、空き家の所有者にとっては、こんなメリットがあります。
無料で物件情報を発信できる
補助金や助成金を受けられる可能性がある
不動産会社で扱われにくい物件でも登録できる
一方で、利用者、つまり買いたい・借りたい人にとっては、
無料で気軽に空き家を探せる
民間の物件よりも安価な傾向がある
空き家バンク独自の物件に出会える
市区町村が運営・サポートしているので安心感がある
格安物件や0円物件が掲載されることもある
特に地方の空き家については、空き家バンクが有効な施策になっています。
でも、気をつけてほしいのが、自治体ごとに制度が違うということ。 補助金の額や利用条件が変わってくるので、事前にしっかり確認することが大事です。
以前、僕が以前代表をしていたNPO法人で、10年ほど前から4回「空き家めぐりツアー」というバスツアーを開催しました。
地元の空き家バンクに登録されている物件を巡るツアーなんですが、 「自分だったらこう使いたいな・・」「こんなお店がピッタリかも・・」と妄想を膨らませながら見学してもらうのが目的でした。
賃料などの価格の話はその場ではしませんでしたが、それでも参加者にとっては有意義な時間になったと思います。
中でも印象的だったのは、第1回目の空き家めぐりツアーを活用して移住したご家族のお宅にお邪魔したことですね。
まさにセルフリノベーションの真っ最中で、移住の現実味を肌で感じてもらえたんじゃないかなと思います。
このツアーの様子、僕のnoteにも書いているので、興味のある方はぜひ読んでみてください。
空き家バンクに登録されている物件は、不動産屋さんが扱いにくいものも多いので、 安い物件を探している人にはおすすめです。
ただし、都会の価値観で「これは安い!」と思っても、 地方の相場と比較すると必ずしもお得とは限らないので、そのあたりのチェックは必要ですね。
また、自治体によっては個々に不動産屋さんが仲介に入るケースもあります。
物件ごとに条件が違うので、気になる物件があれば、担当窓口に問い合わせてみるといいですよ。
今日のお話、参考になりましたか?
空き家バンクを活用することで、新たな住まいの可能性が広がるかもしれませんね。
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