アーバンベアと空き家の関係
アーバンベアとは、最近よく聞く私たちが生活しているエリアまで降りてきたクマの事です。
今年は特に、市街地周辺でのクマの出没が相次いでいます。その理由を空き家問題の視点から考えてみました。
里山の空き家化が原因
最近クマの被害が多いのは、今年の猛暑の影響で木の実などのエサが不足していてエサを探して市街地まで降りてきたという事もありますが、クマは本来臆病で、人の気配がすれば、逃げたり隠れたりする習性があるといわれます。
そんなクマが市街地まで降りてきている大きな理由はなんでしょう・・・。
これまでクマの生息していたエリアと市街地の間に、里山といわれる農村地域がありました。
そこがある種の境界になっていたのが、里山地域の空き家化が進み、耕作放棄地が増え、日々の下草刈りなどで区画されていた境界があやふやになってしまい、エサを探したクマが気付けば市街地まで来ていたというではないかと思います。
これには先に市街地に降りてきたイノシシの影響もありそうで、少ないエサを先にイノシシに食べられ、エサを探しながら里山の空き家に生っている果実を食べつつ、気が付いたときには市街地まで降りてきたんじゃないかと思います。
原因については登山ブームなど、これ以外にもいろいろあると思いますが、少なくともこれまでの里山の役割に代わる何かは必要だと思います。
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