空き家の未来を変える革新的なマッチング「家いちば」と「さかさま不動産」
今日は、空き家の活用に関する興味深い調査結果と、その中で紹介された革新的な取り組みについてお話しします。
この調査では、全国各地で行われた12件の事例を対象にヒアリングと現地調査を行いました。
その中から、廃校活用を除いた9件を選び、空き家所有者が市場に出しやすくするための特徴をまとめています。
調査では、事例を広域的・地域的、活用促進・流通促進という2つの軸で分類しました。
広域的: 全国的に適用できる事例。
地域的: 地域に根差した活動で、地域と協働する参考となる事例。
活用促進: 空き家所有者や活用者にとって有益な事例。
流通促進: 仲介者にとって参考になる事例。
この軸に基づいて、多種多様な事例を調査し、空き家の活用や流通を促進する方法について検討しました。
その中で注目されたのが、「家いちば」と「さかさま不動産」です。
この二つのケースについて簡単に紹介したいと思います。
家いちば株式会社は、日本最大の空き家売買マッチングサイト「家いちば」を運営しています。
2015年に設立され、物件所有者と購入希望者が直接交渉できるセルフセル方式を採用。
不動産会社を介さず、価格が低い物件の流通を支援しています。
2024年時点で、累計掲載数は約4,000件、そのうち860件が成約。
有効成約率は約5割にのぼります。
特徴的なのは、物件所有者がその物件での生活や思い出を共有する仕組みです。
これにより、購入者がその内容に共感し、相互に信頼関係を築きながら取引が進められます。
また、売却が確定していなくても気軽に物件を登録できるため、空き家所有者にとって非常にハードルが低い点も評価されています。
一方、「さかさま不動産」は名古屋市を拠点とする会社が運営するマッチングサイトです。
ここでは、物件情報ではなく、借りたい人の「やりたいこと」や「想い」を公開する仕組みが特徴です。
借りたい人がその物件をどのように使いたいかを詳しく記載し、その条件に合う物件所有者が情報を提供します。
これにより、所有者は借主の地域貢献の意図やアイデアに共感し、物件の提供を決定します。
この仕組みによって、従来の不動産市場には出回らないような物件が掘り起こされることが期待されています。
さらに、物件所有者と借主の関係性が強化され、地域とのつながりも深まります。
家いちばとさかさま不動産、いずれも空き家活用に新たな風を吹き込む取り組みです。
家いちばは、所有者と購入者の直接的な関係性を築き、信頼をベースにした売買を可能にします。
さかさま不動産は、借主の想いを中心に据え、所有者が共感を持って物件を提供する新しいモデルを提案しています。
これらの事例は、単なる不動産取引を超え、空き家が地域社会や個々のライフスタイルにどのように寄与できるかを考えさせてくれます。
今後もこうした事例を参考に、空き家管理士協会として皆さんのお役に立てる情報を発信していきます。
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