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だから見えるもの

走るようになった。

元々スポーツは好きだったが、走ることはどうしても好きになれず、練習でボールを使用すれば走るが、ランニングのようにただ走らなければならない練習は手を抜くことがしばしばあった。だから大した選手にはなれなかった、ということは疑いもなく合点が行くが、それよりも走ることに興味を持つようになったことが自分にとっては大きな変化だ。

とは言っても、タイム/距離/走る頻度は至って凡庸だし、未だにいつかはフルマラソンに挑戦しようというような目標持てない。寒いと走るの躊躇するような身でありながら、週に数回近所の公園を走ったり、毎週土曜日に主宰している「ランニングと朝食」に参加することは自分にとって大切な時間であることは間違いない。

何で走ることにそこそこハマってるんだろうと自問してみて、今のところ行き着いた答えは「身体が、安静時よりもやや高めのテンションになっている状態で体感する『普通のこと』が気持ちいい」ということ。例えば、心拍数や体温が上がった状態だから見えてくる花々の彩りや、川の水面の動きの美しさ。汗をかいた後に飲む一杯の水は言うまでもなく最高だ。自分の身体の状態を少し変えるだけで日常の普通がより良いものに感じられるということに気づいてから走るモチベーションは高まるようになった。

ランニングすると痩せる!とか、運動不足解消の云々にというのも確かだけど、手軽に日常に「気持ち良さ」を見つけられるという理由でランニングを始めるのはありだと思うんだ。

#ランニング #走る理由 #水 #気持ち良さ #日常


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山本曉甫 / YAMAMOTO Akio
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