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ただ、してほしいこと

これはマイナスな広告になっちゃうのかもしれないけれど、
気持ちが落ち着かないので書いてしまうことにしました。

あの「2000円の本」の一件からのこと、
というかさっきこの続きがありまして

どうやら母は、
祥子先生(詩の教室の先生)や、
野口先生(同じく詩の教室に来られている現代詩人協会関西支部?のえらい方)にまで
「2000円の詩集なんて売れるんですか?」
と聞いて回っていたらしい。
やめてくれ、、、、

で、
野口先生からは
「それは、ハードカバーにしたり、形を少しいじったりしたので、
逆に2000円は抑えてくれているほうですよ」との解答だったそう。
そこから
「お母さんの予算は50万だったのに、20万もおおくなった」
「それは総子ちゃんが色々付け足したからだ」
「2000円もだして買う人はいるのか」
という言葉の端々から、
つまりは
「そんな売れもしない高い本を作る費用出させて、
申し訳ないと思わないのか」
だったのだと思う。

え?
となった。
そう言いだすと思ったから、
編集さんとの打ち合わせの場に母を連れていったのだから。
最初は「好きにしてきなよ」と行く気のなかった彼女を、
「いや、後から聞いてないは困るし、そっちがどこまでいいのか分からないから一緒にきて」
と言い張って連れて来たのだ。

ハードカバーにする時も、
本の形を変えるときも、
表紙を好きな画家さんに頼むことを提案したときも、
私は母に聞いた。
隣をみれば、「うんうん」頷く母がいて、
質問もいくつかしていた。
先生たちの後押しはあったにしても、
もし母が「そこまでは出せんなぁ」と言ったら諦める気持ちだった。
良い、というから「お願いします」と言ったのだと、
思ったのだけれど。

先生方にも時間を割いてもらって申し訳ない。
母の「2000円の本が売れるのか」話にどれくらい時間を割いてもらったのか。
そんなことは、先生方だってなんとも言えないだろうに。

母の訴えを横で聞いていたじろうさん(夫)は、
ちょっと怒り口調で
「実際手作りの詩集を1000円でうってるのに、
きちんと製本した2000円の本が売れないってどうして言うの?
そりゃ、凄い数を刷ってて、本屋にバンバン並ぶわけじゃないやん。
彼女のことを知っている人たちに届くぐらいの、
最初の一歩の本やん。売れる売れないの問題じゃなくない?」
と言ってくれ、ちょっと嬉しかった。

売れたらいいけど、売れなかったら何にもならなかった、
というわけじゃない。
この一冊は、そういう一冊だ。
そして多分、創作をしている人は、そういう一冊を繰り返し作ってるのだと思う。

利益は出ない。
そんなことは最初から分かってる。

ただ届けたい。

母は最期には一言
「ああ、はいはい、お母さんが悪かったんやね」
と吐き捨てて部屋を出ていった。

誰も悪いとは言ってない。
ただ、何故信じてくれないのだろうと思うだけだ。
ただ、届くと信じて欲しいだけなのだけれど。

ああ、もっといい気分の報告がしたい!!!

いつも私のnoteを読んでくださっている方方、
本当にありがとうございます。
こうしてたまに愚痴りますが、
どうぞ、これからも、
詩だけでも、
短編だけでも、
川柳だけでも、
もしかしてこういう日常な愚痴でも、不思議な話でも、
よければ読んでやってくださいませ。

あ、ちょっと宣伝しておこう!

九月三十日、
澪標社さんから詩集『あなたの肌を描く』を発売いたします。
金額は2000円(ごめんなさい、税込みが忘れちゃいました、、、)
表紙は絶対に素敵な絵になります、くどううたさんの画です。
表紙だけでもふれてください。
よければ、ぱらりと捲って下さい。
言葉が刺されば、お連れ下さい。

以上です。
また宣伝します笑

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