子供って面白いことで一生懸命泣く
長男は、今年の四月に小学6年生になりました。
途中あまり好きではない先生に当たったりして、
ちょっと学校が好きではない時期もあった彼ですが、
4年生からの先生と友人たちととてもいい関係を築けたことで
学校がとても好きになりました。
そんな彼は、
6年生第1日目、
それはもうドキドキしながら学校へ行きました。
なんてったって、小学校の最後を彩る面子が大好きな友人たちであってほしいとお祈りをしていたくらいで。
第1日目の感想は、
「さいこー!」
でした。
全員ではなかったけれど、
仲のよかった子たちといっしょになれたり、
隣のクラスだったりと、
それほど離れなかったことと、
担任の先生が楽しい人っぽい、ということで、
大変に満足そうに彼の最終学年ライフは始まったのでした。
幸先よくはじまった四月のある日のこと。
私がシフトが遅かった日、
もうご飯も終わっただろうと帰ってくると、
まだ長男は宿題をしていて、
それも泣きながらやっていたのです。
なんだなんだ、と聞いてみると、
宿題が多くて終わらなくて泣いているというのです。
それはまた、、、
しかも物凄く文句を言いながら漢字の書き取りをしていて、
サラダを切っていた私は思わず
「そんなに嫌ならやらなきゃいいじゃん」
と言いました。
「そんなことしたら怒られるよ!」
「じゃあ、文句言わずにしなよ。
君だけが出された宿題だったら文句もでるだろうけれど、
みんな同じなんでしょ」
「でもゲームができない」
「じゃあ、やるのやめてゲームしなよ。
先生には『宿題が多すぎてゲームが出来なさそうだったから、ゲームしました。多すぎです』って言いなよ」
「できないよ」
「なんで?」
というやりとりを延々やっていました。
「母は宿題が多くて嫌だったことないの!」
「ないよ」
ああ、永遠に分かりあえん、と私はサラダを食べて自室に引っ込んだのでした。
私は勉強が物凄くできたひとではないのですが、
苦痛に感じたこともありません。
問題が解けなくて、自分の力不足に悔しくて泣いたことはありますが、
その後解けるまでやって、満足して終わってました笑
基本的に、勉強も読書も楽しんでするものだと思っています。
宿題以外の勉強も楽しかったひとです。
読んで、まとめたり、考えたり、紙に書いたりすることが好きだったんでしょうね、むかしから。
なので、終わらないことを嘆く気持ちがいまいち分かりませんでした。
一方、
じろうさん(夫)は頭はいいのですが、
勉強は嫌いなひとです。
宿題は全くやらず、夏休みなどの長い休みのときも結局出さずに終えたひとです。
私たちは全く違う子供時代を過ごしてきたんだなぁ、と思います。
もちろん、同じように長男も違うんでしょう。
でも、
なんとなく、
私もじろうさんも、
嫌なことはやらないひとだということが共通しているから、
そんなにも嫌ならやらなきゃいいのに、と思ってしまうのです。
小学校のうちに嫌なことをする練習をするのだという人がいます。
そうかもしれません。
それを大切だと考えるひとがいていいと思います。
でも、せっかく生まれてきて、
戦争の無い場所で生きて、
好きなことややりたいことがあるのなら、そっちをメインにして生きたっていいんじゃないかな、と私は思います。
ゲームがしたかったら、先生に宿題の多さを訴えて減らしてもらえるように説得したり、もうやらないという道を選ぶなりすればいいのに、と。
やりたいことをするために、
最低限のお金を稼いで生きていったっていい。
それが底辺の生活でも、選んだのが自分ならしょうがない。
人生は短い。
いつ終わったって不思議じゃない。
やりたいことを最優先に生きたっていい。
ただ、その選択は自分でしていく。
それでいいよ、という話を、コーヒーを飲みに降りた時にしました。
長男はまだ泣いていて、
そんなに泣いたら頭痛くなるぞ、と思いながら。
結局長男は頑張ってやるほうを選び、
「その選択をしたのなら、文句を垂れない」
と約束をして。
その出来事を電話でじろうさん(遠くにお仕事に出てました)にすると、
「あの子らしいね~」
と笑っていました。
「やりたくないけど、なんとかやろうと泣きながら頑張る」ところが長男らしい、と。
そんなものなのか、と私は思い、私はこういったよ、という話をすると
電話の向こうで「らしすぎる」と大笑いしていました。
だって、宿題なんて自分のためにできないならやったって仕方ないのに、、、
「そう言い切れるのが、君だよね」
そうなのか。
あれからふた月ほどたちました。
宿題問題は、量に慣れたのか、何かしらの話し合いをしたのか、
今は泣きながらやっている様子はありません。
子供って面白いことで一生懸命泣くのだな、という出来事。
あ、
ちなみに次男はなんとかやらずに通そうとする、
じろうさんタイプの人間の様です笑
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