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【mimoza】
昨日は、
川柳人(川柳を詠むひとのことをなんと呼ぶのか、という質問の答えで出てきたのですが、合ってます??)の茉莉亜まりさんと、
同じく川柳人の城水めぐみさんとおかやま文学フェスティバルで販売するZINEを作るために、印刷をして、折って、切って、挟んで、綴じて、をお喋りしながら作業してきました。
お二人がめちゃくちゃやさしく、
知識もたっぷりとしみ込んだ会話を聞かせてくださるので、
私は、「へー」
と切ったり、折ったり、綴じたりしました。
(それくらいしかできることがありませんでした、、、
めぐみさんがパソコンを使いこなし、まりさんがサポートされたり、
アシストされたり。一番私はじっとしてました、、、)
お昼ごろに到着してから夕方まで、
川柳というものを真剣に創作されているお二人の話は、
勉強になることがたくさんあったり、
(さらに挟まれるちょっとおちゃめなエピソードなどが可愛らしくて!)
あっという間の時間でした。
めぐみさんが物凄くデザインに細やかな気配りをしてくださる方で、
試しに印刷してみては
「ここは影がうまく入っていない」
「この線は三本なのに潰れている」
と言っては、パソコンで調節してくださり、
どんどんと表紙はよくなっていきました。
私はそれをただただ見てました笑
まりさんが紙屋さんで買ってきてくださった表紙の紙がまた素敵で!
でこぼこしている面と、
その模様だけ浮かぶさらりとした面のあるしっかりとした紙。
それに印刷されると、
ミモザのぽこぽこした花の感じが出て、
とっても可愛いのです。
あと、手触りもいい。
本だ!
と思ってしまう、手触りです。
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本当に職人さんのような創作に真摯な方です。
「mimoza」という名前を決めてくださったのは、まりさん。
芯のある、しなやかな方で、
ぽんと正解を言ってしまうような大胆さもあって、
会うたびに素敵なひとだわ、、、と思ってしまいます。
「mimoza」の宣言のような、宣誓のようなはじまりの言葉を考えて下さったのもまりさんです。
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高良さんという川柳やエッセイなど書かれている方と作っている本です。
毎年一冊出されているそう。
まりさんの川柳を読んでいると、
白百合を思い浮かべます。
その茎はまっすぐに伸びていて、
とても瑞々しい花弁を開いています。
純粋に白であることを誇り、
それを自身で守るつよさのあるひと、なんじゃないかなぁ、と。
もうお一方の城水めぐみさんは、
私が通っています川柳教室の先生に頂いた「現代川柳」で読んだ川柳が最初の勝手な出会いでした。
「この川柳好きだわ」
と思う川柳の詠み人の名前をみたらこの方、
というのが何度かあり、
もっとこのひとの川柳を読みたいなぁと思っていたのですが、
それが先日叶いました!
まりさんの紹介でお会いしたのですが、
思っていた印象を上回る、
素敵な方でした。
ものを書く人のやさしさって似るのかしら、
と、去年何人かお会いした書くことを生涯の相棒に選んだ女性を見ていて思っていたのですが、
その確信をまた深めてくださる、
やさしくて、そして自身の生み出したものに信頼と、責任を持っている方でした。
やさしさがつよさの延長に咲いている。
ような感じです。
そんなめぐみさんの書かれた『甘藍の芽』は、
やわらかな色がいくつも零されて、
それが様々な言葉と結びつくことで印象を生む、
すごい一冊でした。
読みながら、こんなにも無駄の無い的確な言葉なのに、
想像の種のごとく、出発点のような余白もしっかりと確保してくれている川柳がこんなに、、、と驚きました。
どんな風に書かれているのかを聞いて、
物凄く納得したのと同時に、
私には絶対書けない場所の光景だなと思いました。
だからこそ読む。
これからいろんな人に勧めたい一冊になりました。
こんなお二人の間に、
ちょぼ、と私は入れて頂きまして、
二つの詩がこの冊子に載っております。
販売は2・25のおかやま文学フェスティバルのZINEスタジアムにて。
お値段は100円です。
色んな個人、出版社のZINEが楽しめるイベントなので、
よかったら是非覗きに来てください!
私もお財布にしっかり中身を入れて参戦したいと思っています!笑
(販売はほとんどまりさんが立ってくださいます。
もしかしたら、少しだけ私も立とうかなと思っています。)