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「白い鳥」の解説のような

間違っているとは思いつつ、
その口が「白」だと言いましたら、
カラスも白にしてあげたくなるような性分の人間です。

やさしいような顔をして、
正直人ではないような気質なのではないかと疑うこともあります。

この詩は私のよく書く詩の一つだと思います。
「あなた」がどういっても「いい」と言ってあげたかったし、
それが「あなた」には迷惑だったかもしれないことも
私は分かっているし、
それでも口は動いてしまう厄介なものだという。

あなたが青いと言った鳥を
私は射てあげてもよかった

あなたが

と呼んだシロネコも
私が鈴を引き千切ってやったらよかった

あなたが捨てた首飾り
拾っていった手を首切り離してしまいそうだった

あなたは立派なひと
あなたはとても 死骸にだってやさしかった

私の両目を奪っていった
私の両手を取っていった

あなた
探すくらいなら最初から消しておいてくれたなら

私の身体の荒野を行く
その背が蜃気楼だって知ってたわ

「白い鳥」

毒を食らった猫を、
泡を吹いた口元を拭って埋めてやったことを覚えています。

黒と白のハチワレの猫でした。


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