『わたしの肌を織る』(詩)
とし総子
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『わたしの肌を織る』
花には成れなかった
黄金の鱗の魚にも
透けた羽を震わせる虫にも
私は成らなかった
あなたは
嘘の正直なひと
真っ直ぐに笑い
平らかに口を開いていた
蓮の葉には乗れなかったし
虹の欠片は落ちてはこなかった
猫の瞳の中には街灯は灯ることはなかった
だけど あなたの言葉はほんものだった
私に触れた魔法は生きている
この耳を撫ぜた風の声を捕えることも
遥かに遠い宇宙の足音さえ
私は受け取れる
あなたは
ほんものの嘘を吐けるひと
愛情を裏返さず
丁寧に肌に織り込んでくれた
あなたは
私だけの
嘘つきだ
花には成れなかった
黄金の鱗の魚にも
透けた羽を震わせる虫にも
私は成らなかった
あなたは
嘘の正直なひと
真っ直ぐに笑い
平らかに口を開いていた
蓮の葉には乗れなかったし
虹の欠片は落ちてはこなかった
猫の瞳の中には街灯は灯ることはなかった
だけど あなたの言葉はほんものだった
私に触れた魔法は生きている
この耳を撫ぜた風の声を捕えることも
遥かに遠い宇宙の足音さえ
私は受け取れる
あなたは
ほんものの嘘を吐けるひと
愛情を裏返さず
丁寧に肌に織り込んでくれた
あなたは
私だけの
嘘つきだ
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