出雲の古墳で考えた
古墳と聞けばどんな形を思い浮かべますか?
多くの人はまず前方後円墳の鍵穴型の形を思い浮かべるのでは無いでしょうか?
その他にも丸い形の円墳、正方形の方墳なんてのもありますよね。
何年か前に日本の古代史や神話関連を乱読してた時に出会った本で、四角い形でその角の裾野が伸びたヒトデみたいな形をした古墳が出雲を中心として日本海側に多数あると言うのを知りました。
正確には四隅突出型墳丘墓って長ったらしい名前です。
気になってたけど日々の忙しさにかまけて忘れていた今日この頃、仕事で鳥取と島根を訪れる事が出来たので空き時間で行って来ました。
まずは写真をどうぞ!
ここは西谷墳墓群の3号墳なんですがとても綺麗に整備、復元されてます。
そしてなかなかデカい!
約50メートル四方のサイズで高さも5メートル近くあるそうです。
我が祖父母の墓の100倍以上の規模だわ。
よほどの偉い方が眠っているのでしょう。
この上に四本の柱と屋根を作ってこの地域の王様のお葬式や祭司を行っていたそうで日本海側のあちこちの地方の土器も出土してるそうです。
つまり日本海側の有力者達が集まって故人を偲んだりしてたのでしょう。親族だったのかも?
出雲は古事記や日本書紀に出てくる国譲り神話が有名だけど、この形の古墳は西暦0年前後からつくられ始めてしばらくすると無くなって、その後、もう少し小さな方墳が築かれるようになったんだそうです。
ヒトデの腕がなくなってただの四角形になっちゃいました。
って事は、権力者が交代してお墓の形が変わったって事を示唆してない?
国譲り、マジであったわ。
この遺跡の中には国を譲った大国主が眠ってるかも。
などと1人、古代に想いを馳せてワクワクしてました。
古代に妄想するには遺跡を訪ねるのが一番。
出雲には他にも遺跡が沢山あるのでまた機会があれば尋ねて、それを作った古代人へ思いを馳せてみます。