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iPlants ― MATAGI 2.0 ―

今回は現代のマタギのお話。

先日、我々と同じ北秋田市を拠点に活動している「もりごもり」さんと弊社で共同開発した“植物図鑑のようなスマホケース”、「iPlants」をリリースしました。

第一弾は「ウワミズザクラ」。北海道~九州まで幅広く分布するメジャーな植物。

この「iPlants」、一見すると植物のイラストをあしらったスマホケースのようにも見えますが、実は写真なんです。
現地から採取してきたものや、貴重で採取が禁じられているものは実際に山へ登って現場でスタジオを組み、1枚1枚丁寧に撮影しています。
写真なので、被写体となった植物の個性も含め、リアルに映し出されています。

制作者の立場で言うべきことではないかもしれませんが、こうして風景の一部ではなく、1つの植物としてみると、それ自体の美しさがよくわかります。
スマホケースとしても耐衝撃仕様となっており、実用性も十分。
私自身も愛用しております。

この商品が生まれた背景には、もりごもり代表である益田光さんの「山の恵みを、もっと多様な形で活かし、循環していきたい」という思いがありました。

はじまり

益田さんは2019年に北秋田市に移住し、現在はマタギとして活動する傍ら、「もりごもり」代表として北秋田市産のクロモジ茶を販売しております。
クロモジというと聞きなれない方もいらっしゃるかもしれませんが、よく和菓子を食べる際にそっと添えられている楊枝がありますよね。あれがクロモジです。
あの木の枝や葉を煮出して飲むと、すっかりとしたハーブティーのような味わいが楽しめるんです。

益田さんとクロモジ茶

さて、そんな彼がなぜスマホケースを手掛けることになったのか…

そのきっかけとなったのが、かつてのマタギの「山からの授かりものをいただいて生業とする」という生き方でした。
今もマタギとして熊や山菜、魚など山からの授かりものをいただており、また事業としても「クロモジ」という、山の恵みを生かした商いをしている。
しかし令和のこの時代なりの活かし方があるのではないか…?
かつて大学で植物の研究をしていた益田さん、植物図鑑の写真に着目し、「植物の写真であれば植物を大量に採取することなく、かつ付加価値の高いものとして活かせるはず」と考えました。

その第一弾として考案したのがiPlantsなのです。

山の恵みを、学問へ、そして再び山へ

iPlantsなのですが、1個ご購入いただくごとに、200円が大学の森林についての基礎研究をしている研究室に寄付されます。
秋田県立大学 森林科学研究室

山の恵みを写真データ化→プロダクト化→収益の一部が基礎研究へ→研究結果として山へ還元されていく。

まさにマタギと研究者、そして事業者と複数の顔を持つ益田さんらしい企み(笑)

お気に入りの植物を見つけて、日本の森を少しだけ良くする。
そんな取り組みに参加してみませんか?

今後も続々新種をリリースしていきますので、どうぞお楽しみに。

●iPlants
https://morigomori.com/iPlants

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