オノマトペルの音楽世界が好きだ/Vol.1
シンガーソングライターの横沢ローラと、ピアニストの工藤拓人の音楽ユニット『オノマトペル』。彼らの音楽はいつも”ボーダーライン”を越えていく。
それは、隣人や大人と子供の心の壁だったり、言葉の壁だったり、アーティスト同士のジャンルの壁だったり、越えたらちょっと心が温まるそんな音楽が多い。
そしてさらにその先には、西洋と東洋の国境だって、宇宙の次元の壁だって越えちゃいそうなパワーがみなぎっている。その姿は夜空を駆ける銀河鉄道だったり、かわいい割に俊敏な猫だったり、目に見えないウイルスだったり、渋谷ハロウィンのモンスターだったりと実に様々。
オノマトペルの制作やイベントをサポートした仲間たちが言う。
「サポートするのは仕事だからという理由以上に、オノマトペルからエネルギーをもらえるからだよ!」
毎日を忙しく働いていると、自然と人は自分の行動範囲が決まってくる。それは自分の人生の可能性を狭めることだ。そんな時にこそ「音楽」の力が有効。そして、そのことを良く知っているファンがオノマトペルファンには多いような気がする。
そう、日常のボーダーラインを越えて非日常の世界へ飛び込んでいく、ちょっとした勇気とクレイジーさを、オノマトペルもそのファンも、サポートするスタッフまでも持ち合わせているのだ。お互いに惹かれ合う彼らのライブはいつもキラキラした、でもちょっとカオスなエネルギーが渦巻いている。スマホで独り聴く楽曲ももちろん最高だけど、オノマトペルの本領が発揮されるのはライブだなといつも思う。
ここから先のnoteは全4回。七夕ライブイベントの『TOKYO天の川』を中心に、そのために特別に作られた楽曲、その世界観が生まれたきっかけ、そしてなんとふたりの出逢いのエピソードから、楽曲中の「オノマトペ」に隠れた意味まで公開していく。