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みんな違って、みんないい。違うことはチカラになる。

こんにちは。秋田県由利本荘市でごてんまりを作っています〈ゆりてまり〉です。

先日あるお客様から、「ゆりてまりさんにはゆりてまりさんの色がありますね。他の作家さんとはやっぱり違います」と言われました。
大変嬉しかったです。
「わたしなりのカラーがある」と褒めていただけた点と、他の作家としっかり見比べた上でそう言われた点がとくに嬉しかったです。

「他の作家さんと比べてゆりてまりさんは‥」という言い方ができるほど、由利本荘市にはごてんまり作家が結構たくさんいます。
ひとくちに「ごてんまり」といっても、実はそれぞれ作風がかなり違います。
みんな個性豊かな、自分なりのごてんまりを作っているので、わたしはお客様それぞれの好みで、自分のお気に入りの作家や作品を見つけていただきたいと思っています。

たとえばわたしのまりには、「明るい」という特徴があります。
どのまりも基本的に金糸や銀糸を使ってキラキラさせていますし、グレーはほとんど使いません。
わたしがウェディング用のまりを作るとしたら、白と金を使いますが、金があまり主張し過ぎないようにします。
金を使いすぎると白が抑えられて、明るさが失われるからです。
その分白を引き立たせるように、影感を出せるような薄紫やベージュを加えます。

※イメージ

これはあくまでわたしのやり方なので、作家が違えばまた違う雰囲気になります。
わたしより金を多めに使ったり、わたしの使わないような金茶色を好んで使う作家さんの場合は、同じウェディング用のまりだとしても、より重厚感のある、大人っぽい仕上がりになるでしょう。
どちらが「よい/悪い」とか、「優れている/劣っている」ということではありません。
みんな違って、みんないいのです。
みんなそれぞれの個性があり、作風があり、その人なりのカラーがあります。

わたしは「色」そのものに興味があり、まりから明るさが失われることを恐れています。
だからあまりグレイッシュな色は得意ではありません。
色はたくさん混ぜると減算混合により暗くなるので、たくさんの色を使いこなすことも実は不得手です。
しかしショッキングピンクやコバルトブルーといった個性的な色はよく使いますし、色数を減らしたまりは、普段のファッションにも合わせやすいと好評です。(まわりを見渡してみると、着ているお洋服に5色以上使っている人って、あまりいないですよね。)
このように、個性には必ずポジティブ/ネガティブの両面があり、誰かにとっては魅力となります。

わたしはごてんまりを「よい/悪い」の価値判断でなく、純粋にお客様自身の好みで見て欲しいと思います。
たとえばテレビでお気に入りのアイドルを見つけるような、そんなイメージです。
作家が違えば作品も異なり、また由利本荘市は毎年全国ごてんまりコンクールが開かれるくらいごてんまり作りが盛んなところなので、作家も思っている以上にたくさんいます。
できるだけたくさんご覧になって、お気に入りの作家や作品を見つけて欲しいと思います。

そうやって個性を出した方が、見ている人も楽しいのではないでしょうか?
「こんなごてんまりもあるんだね!」
「わたしは〇〇さんの作品が好きだよ」
「じゃあそっちも見に行こう!」
そんなふうな会話が弾む環境になれば、町自体が活気付いてさらに魅力的になるのではないかと思います。

最後に、わたしの知っている由利本荘市内でごてんまりアクセサリーを購入できるお店を紹介します。

◯喫茶わおん

https://www.instagram.com/p/CsGKDGPS4tO/?igsh=MW5wdzd6ZTRoZTNpbQ==


ハイライトの「委託販売中」のところで、ごてんまりの商品が紹介されています。(2024年3月19日調べ)

◯べに屋

https://www.instagram.com/p/C4cpg5JLRAU/?igsh=MWN4ZWx2b3A1MXZ2cQ==

◯民芸さいとう

※〈ゆりてまり〉の商品は、由利本荘市では津野商店、秋田市内では秋田良品市庭ごえんでご覧いただけます。

https://www.instagram.com/p/C4hV2xQh4Y-/?igsh=MWJjeGUwczJjcnA0NQ==

https://akita-goen.com/

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