ダブルベッドを組み立てた日 #013
4月に転勤で実家を出てから、早6か月。
引っ越すとき、実家からは最低限の荷物しか持ってきませんでした。
寝床は、マットレスの上に寝袋を置いただけ。
一人暮らしを始めて半年経って、私は、気づきました。
1日の大半、いや、9割以上の時間を、寝床で過ごしていることに。
実家にいるときは、リビングで家族と談笑したり、テレビを見たりしていたので、ほとんど自分の部屋にいませんでした。
一人暮らしを始めてからは、ワンルームということもあり、寝床から一歩も動かずに過ごす日が大幅に増えました。
だから、私は、ダブルベッドの購入を決意しました。
シングルベッドではなく、ダブルベッドを購入した深い理由はありません。大は小を兼ねると言いますが、どうせほとんど寝床で過ごすのだから、広々としたベッドにしよう、と思いました。
そして、週末、ついにダブルベッドが我が家に届きました。組み立ては依頼していなかったので、一人で組み立てることにしました。
私は、小さい頃、大工さんになりたいという夢を持っていました。図工の時間に木材で作った本棚の出来栄えを先生が褒めてくれたことがきっかけでした。
ダブルベッドのパーツを前にして、楽しかった図工の時間の記憶が蘇り、とてもわくわくしました。一人で組み立てられるだろうか、と心配していましたが杞憂でした。
ダブルベッドが完成した今、大の字に寝転がって、大好きなドラマを見ることができる幸せな時間を噛みしめています。
もっと早く購入しておけばよかったという思いはありますが、肌寒い季節になり、より寝床で過ごす時間も増えると思うので、ダブルベッドがある暮らしを楽しみたいと思います。