大学院に入りたい20代男性ニュース 2021.07.08
誰かの日常の景色を見たいあなたへ。
こんばんは。温暖化。
ネット世界は今日も快晴。順調なレコメンド汚染によって、ネットの街には自分の好きなラーメン屋ばかりが並ぶ景色が広がっています。
「自分用にカスタマイズされた情報」ばかりに食傷ぎみのあなたへ。
有意義かはわかりませんが、私の見ている景色をシェアするので、よかったら楽しんでください。
1. ratik -人文・社会科学領域の専門書出版NPO-
paypalの支払い履歴を見ると「ratik」という見慣れない文字が。
検索してみると思い出しました。
特定非営利活動法人ratik 学術専門図書出版 電子書籍の企画・編集・制作・販売を行うNPO法人です!
https://ratik.org/
本の出版は、売れる見込みがないと出版社は動きにくいそうです。
ビジネス的な色の強い売れるための書籍については、それでも構いませんが、研究者が研究成果を本にするのは少し意味が違います。
その出版のハードルを、シンプルに解消してくれていると思います。研究成果を書いたpdfをそのまま販売して配布できたらいいわけですから。
なぜNPOなのか、なぜ電子書籍なのかはratikサイト内でもその想いを語っていますのでご覧ください。
2. パスピエ -シンセサイザーをお腹いっぱい食べたい-
シンセサイザーの音が聴きたいときはありませんか。
そんなとき私はパスピエ。
ところで、最近のバンドは、CDや音楽配信サービスで販売している全ての楽曲、またはそのうちの多くを無料でも公開しています。
音楽業界に限らずクリエイティブ職の人にとっては、作品は名刺代わりであり、まずは見てもらわないと何も始まらない。
それに応えてファンは、どのようにクリエイターに還元するのが倫理的なのか。
「ディグる」という言葉が生まれた時代、発掘することは熱意のあるファンの高度な楽しみ方であり、クリエイターへの応援になっていたと思います。
発掘され、評価され、日の目を見ることでクリエイターの才能を生かした時代。
世界中へ簡単に公開できる今の時代。熱意あるファンがすべきことは、発掘ではなく、クリエイターを生かす応援の方法を共に作り上げていくことかもしれない。
3. Lobsterr Letter -ワールドワイドなセレンディピティを-
私がこんな記事を書こうと思ったきっかけは、Lobsterr Letterというニュースレターでした。
私たちは、今この瞬間に知らなくてもいい情報ばかりなのに、日々最新のニュースを追ってしまいます。
考えるべきことを考えるきっかけにできるような速度と内容をニュースに求めたいと考えるなら、そんなコンセプトのニュースレターがいいかもしれません。
コンパクトな文量で、 ロングスパンの視座を。 皮肉や批判よりも、 分析と考察を。 ファストフードのようなニュースではなく、 心と頭の栄養となるようなインサイトを。(トップページより https://www.lobsterr.co/)
今週届いたのは
・ムーブメントとしてのブッククラブ
・アリソン・フィリックスの「女性のためのシューズブランド」
・a16zとテック業界の新しいナラティブ
・「壊れたウェブ」を修理せよ
・ノルウェーのボディ・プレッシャー法案
・自転車乗りは鉄道がお好き
など。
うるさい通知、クリックしてしまうお得な情報やゴシップに振り回されるよりは、これを読んだ方がいい。
スマホも置いてしまって、喫茶店で本を読んだり、会話を楽しんだりする方がなおいいのかも。コロナの終焉を願う。