デジタルファッション=NFT、ではない【MetaとDressXの提携からおもう】
こんにちは。アキスケです。
NFT、ブロックチェーン、メタバース、
これらの単語が昨年から聞かれるようになって
デジタルファッションという言葉も
少しずつ聞かれるようになってきました。
実際に、誰もが知っているブランドも
デジタル領域でプロジェクトを
スタートさせています。
ラグジュアリーブランドでは
GUCCI、PRADA、DG、BALENCIAGA…
スポーツブランドでも
NIKE、adidasが参画し、
それぞれのNFTアイテムをリリースしています。
(単独、コラボ含む)
そうしたなかで、つい持ってしまうのが
デジタルファッション=NFTという認識です。
これは昨今のNFTの盛り上がりから
そのようの認識しがちですが異なります。
NFTも非NFTによるアイテムも
デジタルファッションの表現方法の
ひとつです。
実際にデジタルファッションの表現方法として
NFTと非NFT(FTというみたいです)
を使い分けているブランドもあります。
それがタイトルにもあるDressXです。
DressXは2020年にロサンゼルスでスタートした
デジタルオンリーのプロダクトを手掛ける
ファッションストアです。
最近ではデジタルファッションのみを
提供するブランドとしては初めて、
Meta社と提携を結びニュースになりました。
DressXの価値観は、公式サイトや
いくつかのインタビューをみると
以下のようであることがうかがえます。
こちらからもわかるように
提示するコンテンツが
NFT かどうか言及していません。
つまり、ブランドの価値観が表現できれば
手段にこだわっていません。
(さらにはWeb2かWeb3かにもこだわって
いないようです)
実際に提供しているプロダクトには
NFTもあればARもあったりでいろいろです。
また、DressX以外にもデジタルファッションで
著名なコンテンツはすでにありますし、
それらはもちろんNFTではありません。
例えばロブロックスや、フォートナイト、
ゼペットなどゲーム内で販売されている
ファッションアイテムです。
いずれも億を超えるユーザー数を持つ
巨大コンテンツですね。
でも、デジタルファッションは
こんな大きなコンテンツの中にあっても
NFTが生まれるまでは
あまり聞かれない単語でした。
なぜでしょうか?
ひとつは環境汚染問題への取り組みが
地球規模で本格化したことも理由でしょう。
もうひとつはNFTがもつ
ブロックチェーン技術によって
デジタルのデータに
現実世界同様に希少性を持たせることが
可能になったからです。
この技術はファッションにおいて相性が良くて、
簡単にいえばレアスニーカーや
ジュエリーのような希少で価値があるものが
デジタルでつくれるようになりました。
そのため、待ってましたとばかりに
高級ブランドをはじめ
多くのファッションブランドが
NFTを使いはじめました。
影響力のあるブランドは当然
日頃から注目を集めているわけですから
NFTを使いはじめるとニュースになります。
そうこうしているうちに
デジタルファッション=NFTという
認識がひろまっていって、
現在も続いている、という状況です。
お話を整理すると
デジタルファッションはNFTが
登場する前から存在していました。
NFTが生まれると
その技術がファッションと相性がいいので
高級ブランドをはじめとして
多くのブランドが使いはじめた。
その人気は
従来のデジタルファッションアイテムを
凌ぐ勢いで広まっているので
デジタルファッション=NFTという
認識を持つ人も少なくない状況になっている。
ということです。
しかし、DressXの例からもわかるとおり
NFTはデジタルファッションの表現方法の
あくまでもひとつです。
手段は手段として、
そのさらに奥にある「何がしたいのか」を
見つけることが、信頼のおけるプロジェクトや
自分のやりたいことを見つけるヒントに
なるんじゃないかと考えています。
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