百人一首ツイノベ解説 #013

この和歌を見たときに「二度と出会えないもの」が確かにあるという気持ちになった。駅前の本屋、近所の個人経営のコンビニ、枯れてしまった噴水。この街に住んでもう20年は経つ。

今では取り壊されてしまったものばかりだ。確かに記憶はあるのに、物質はもうそこに存在しない。一度きりの人生なのに「二度と出会えないもの」ばかりだ。だからこそ、残っているからには前に進むしかない。三度目の正直だ。

(注:和歌の歌意は今日マチ子さんの著書『百人一首ノート』から拝借しています)

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