百人一首ツイノベ解説 #019
祖父の葬式で従妹と再会した。何年振りだろうか。僕達は昔、付き合っていた。若気の至り。という言葉で片付けてはいけない。そのことが互いの両親に伝わり、僕達は疎遠になっていった。ふと、彼女の横顔が目に入る。記憶の中にないその表情が、僕達のすり減った時間を物語っていた #twnovel
— 秋助/秋乃アキ@感傷リップループ (@akisuke0) January 8, 2018
No.169 翳りゆく部屋(百景 19番)
— 秋助/秋乃アキ@感傷リップループ (@akisuke0) January 8, 2018
藤原敏行朝臣
和歌
「難波潟 短き芦の 節の間も 逢はでこの世を 過ごしてよとや」
歌意
「難波潟の芦の節と節との短い間のように、ほんのわずかな逢瀬さえ叶わずに、死んでしまえと仰るのですか」#百人一首ツイノベ
家族でも他人でもないあやふやな関係だからこそ、家族よりも深くて、他人よりも遠いのかもしれない。親戚達が大きくなる度に、冠婚葬祭のときにしか会わなくなる。芦の節と節との短い間のように、思い出もどんどん死んでいく。
(注:和歌の歌意は今日マチ子さんの著書『百人一首ノート』から拝借しています)
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