百人一首ツイノベ解説 #025
ご近所に住むおばあちゃんの家へ遊びに行くと、庭先にさねかづらが咲いていた。「この蔓は隣の家まで伸びていてね。私の若いころは蔓を揺らして、隣の男の子と会話のないやり取りをしていたのよ」と、微笑みながら語る。私は蔓を揺らしながら、今は誰も住んでいない隣の家を見つめた #twnovel
— 秋助/秋乃アキ@感傷リップループ (@akisuke0) January 14, 2018
No.175 運命の赤い蔦(百景 25番)
— 秋助/秋乃アキ@感傷リップループ (@akisuke0) January 14, 2018
三条 右大臣
和歌
「名にしおはば 逢坂山の さねかづら 人に知られで くるよしもがな」
歌意
「さねかづらの蔓をたぐり寄せるように、誰にも知られずにあなたに逢いに行く手立てはないものだろうか」#百人一首ツイノベ
今、こうして生きている瞬間にも、どこかの川では水が流れていて、どこかの家では自殺している人がいる。廃墟を眺めているのと同じ感覚だ。
そのとき、確かにあった記憶を追体験することはできないけど、記憶は、確かにあったのだと。そう思って胸を痛めることが多々あった。
(注:和歌の歌意は今日マチ子さんの著書『百人一首ノート』から拝借しています)
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