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【詩】不在と存在感

なかなか会えなくて、寂しさが募る夜

このまま私の中のあなたが薄れて消えてしまえば
楽になれるのにな、
全部夢だったと思えたら、なんてつい思う

それほどに、会えない時間は長く苦しく
会えないほどに、想う時間は長く濃くなり

あなたが居ないことは
あなたが居ることだと、解る

あなたの形にぽっかりと空いた不在が
あなたの存在を嫌というほどに知らしめ、
代わりがどこにも居ないことに、打ちひしがれる

私を満たすのは、あなただけ
できることは、紛らわせることだけ

満たされない夜を、一枚、一枚、
薄紙のようにひたすらに重ねてゆく

私を覆うそれは日に日に厚く濃くなり
そのうちにあなたが見えなくなってしまいそうよ


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