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第7期京都ライター塾・受講レポート【第3回:インタビュー原稿の書き方➀】

2022年8月20日(土)AM9時~12時、第7期 京都ライター塾・第3回「インタビュー原稿の書き方➀」を受講しました!
前回の「インタビューのやり方」から、いよいよ「原稿の書き方」へ・・・ところが、思いのほか、「書く」前後の作業の多さに、びっくり!!
今回も、みっちり濃厚な3時間。当日のレポートをお届けします!

前回のレポート記事は、こちらです。


(1)インタビュー原稿とは

講師の江角さんが、依頼を受けてお金をもらって書く、“商業ライター”として、1番してきたことだと語る「インタビュー」

商業ライターは、誰か(依頼主)の伝えたいことを言語化して伝える、言わば職人。その手法のひとつが、インタビューをして、インタビュー原稿を書くこと。
この「インタビュー原稿の書き方」を、これから2回の講座に分けて学んでいくので、奥が深そうです。

そもそも、“いいインタビュー原稿”ってなんでしょう?

それは、「言いたいこと」が、読者に「伝わっている」かどうか

ちなみに、この場合の「言いたいこと」とは、インタビューした人と掲載媒体(依頼主)が、言いたいこと。ここで、インタビューした人と掲載媒体の言いたいことに違いがあると、書き方を調整する必要が生じます。

例えば、掲載媒体は「この商品はすばらしい」と言いたいのに、インタビューした人(使用者)は「不便だった」と答えた時。
この場合、「この商品は●●という不便さがあるけれど、▲▲という良さもあります」と書くと、双方の言いたいことが伝えられます。

ライターがどう書くかで伝わり方が変わることを、肝に銘じておかねばと感じました。

続いて、江角さんがインタビューをする前に行う2つの準備について。

❶理想の記事を見つけてくる
❷その記事を分解してマネていく

この準備をすることで、依頼主が求める記事にぐっと近づけるそう。とくにライターになりたての頃は、単発の記事が多く、どのように書くか、そのつど考えなくてはいけません。この場合、「正解は過去記事の中にある」とのこと。

ここで、江角さんが書いたインタビュー記事を例に「分解」をしてみます。

【例】京都の雑貨店の紹介記事(300字)
         ↓
【分解】
 ➊お店の印象:何を扱っているか
 ➋店頭に何が置いているか
 ➌具体例を細かく:商品の特長。
 ➍店長のお話
 ➎店内の様子:どんな風に展示しているか
 ➏締め:お店に行ってどんな印象を持ったか

300字の短い記事が、複数の項目で構成されていることがわかります。同時に、そのまま転用できそうな質問リストも完成!

このように、記事には、インタビューで素材を集めて見えたことと、ライターが分析した答えが書かれています。
ここで、大事になるのが、締めの言葉。

例えば、お店の紹介記事の場合、「ぜひご賞味ください」や「一度足を運んでください」といった、どのお店でも使えるフレーズはNG。インタビューをしてわかった、そのお店にしかない魅力を、言語化して締めることが、ライターには求められます。(これぞ職人技ですね…!)

(2)原稿を書く前に

続いて、原稿を書く前に意識しておきたいこと3点について。

➊文章を読むことが嫌い(苦手)な人がいる
➋情報を知りたいだけの人がいる
➌文章は最後まで読んでもらえるとは限らない

は、とくにウェブ記事に当てはまり、読んでもらうためには、起承転結の順に書くことが正解とは限らず、結論から書くのもありだそう。
なんだか、国語の授業で学んだ文章の書き方と全然ちがう…!

の読むことが嫌いな人に向けて書くコツは、以下のとおり。

●1文を短くする
●タイトルに結論を入れてしまう
●文章だけで伝えなくてもよい(写真、表、箇条書き)

とにかく伝える最優先!
タイトルに結論は、目から鱗でした。
ただし、やりすぎると読者を甘く見ているようにもなるので、バランスが大切。そこで、原稿を書く前に、考えておくべきことがあります。

➊誰が読むのか
➋文体はどうするか(文章のテンション)
➌この記事を通して何を伝えたいのか
➍読んだ後、読者にどうなってもらいたいか

➋は、想定する読者によって、全く文体が変わり、苦手な文体は書くのに時間がかかります。まずは、自分が書きやすい文体や、好きな文体を知ることが大切だそう。

(3)原稿を書くための準備

次に、インタビューで集めた素材から構成を考えます。(まだ書かない…)

➊素材の全体を見渡して、書くことと書かないことに分ける(編集)
➋次に順番を考える(構成・流れ)
➌結論をイメージしておく

➊の編集は、書き手の個性が出る部分。ここでも、過去記事が参考になります。

(4)書く!

さて、ここで、ようやく「書く」作業に入ります!

商業ライターとしての原稿の書き方は、以下3点。

➊第三者として書く(黒子に徹する)
➋読者に意図を読み取ってもらうのではなく、答えをズバリ書く
➌具体的な素材を盛り込む

➌の具体的な素材とは、例えば“おいしい”や“たのしい”の「理由」。
ここに書き手の感情は、あまりいりません。

あとは、一気に最後まで書く。


途中で止まったり、何かを調べ出したりすると集中力が途切れるので、
とにかく一旦書き終えることが大事!
スマホの通知はオフ!ネットは見ない!

(5)書いた後にすべきこと

書き終えたら、原稿を“寝かす”ことがポイント。10万文字のブックライティングの場合、「2週間寝かせてください」と言われることもあるとか。
寝かした後に、推敲を行います。

◇推敲
・誤字脱字はないか
・分かりにくい表現はないか
・同じ表現を繰り返していないか
・表記統一はできているか(漢字、ひらがな)
・不要な部分は思い切って削る
◇声に出して読む(リズムを整える)…自分の心地よい感覚でOK!

最後に、書き終わった原稿は、編集者が見やすいよう、見た目を配慮することも大事。項目ごとに見出しをつけるなど、ひと手間で原稿の印象がずいぶん変わります。

以上が、インタビュー原稿の書き方。(長い道のりでした~!)

これらをふまえて、早速、実践ワークをひとつ。
「好きなお店」について、250~300文字の記事を20分で書き上げます。
限られた時間で、あれこれ考えて書いて…追い込まれました;

このワークで、仕事を受ける際の指標として、一定の時間に書ける文字数を知っておく必要性を感じました。
ちなみに、江角さんの場合は1時間で1000~1500字。3000字だと、推敲まで含めて3時間程度。
時間と文字数の間隔、これから身につけていきたいです。

そして、インタビュー原稿が書ければ幅広いジャンルの原稿が書ける、とのことで、これはもう書けるようになりたい。
次の講座までに「江角さんへインタビューをして記事を書く」という、楽しみ(と不安)すぎる課題をいただいたので、早速チャレンジです!

最後に、自己分析ノートの宿題ページに書いたことをお話して、終了。

●まとめ

今回の講座で、「書く」前後で気を配ることの多さにくらくらし、ケアレスミス多めの私には向いてないのでは…という懸念も。
一方で、自己分析ノートを書き進めるごとに、ライターをやりたいという気持ちが強く濃くなっています。

不安要素を考えだしたらキリがないですが、悩みながら進んで行きたいと思います~。

以上、第7期京都ライター塾・3回目のレポートでした!
最後まで、お読みくださり、ありがとうございました~!

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