第7期京都ライター塾・受講レポート【第3回:インタビュー原稿の書き方➀】
前回のレポート記事は、こちらです。
(1)インタビュー原稿とは
講師の江角さんが、依頼を受けてお金をもらって書く、“商業ライター”として、1番してきたことだと語る「インタビュー」。
商業ライターは、誰か(依頼主)の伝えたいことを言語化して伝える、言わば職人。その手法のひとつが、インタビューをして、インタビュー原稿を書くこと。
この「インタビュー原稿の書き方」を、これから2回の講座に分けて学んでいくので、奥が深そうです。
そもそも、“いいインタビュー原稿”ってなんでしょう?
それは、「言いたいこと」が、読者に「伝わっている」かどうか。
ちなみに、この場合の「言いたいこと」とは、インタビューした人と掲載媒体(依頼主)が、言いたいこと。ここで、インタビューした人と掲載媒体の言いたいことに違いがあると、書き方を調整する必要が生じます。
例えば、掲載媒体は「この商品はすばらしい」と言いたいのに、インタビューした人(使用者)は「不便だった」と答えた時。
この場合、「この商品は●●という不便さがあるけれど、▲▲という良さもあります」と書くと、双方の言いたいことが伝えられます。
ライターがどう書くかで伝わり方が変わることを、肝に銘じておかねばと感じました。
続いて、江角さんがインタビューをする前に行う2つの準備について。
この準備をすることで、依頼主が求める記事にぐっと近づけるそう。とくにライターになりたての頃は、単発の記事が多く、どのように書くか、そのつど考えなくてはいけません。この場合、「正解は過去記事の中にある」とのこと。
ここで、江角さんが書いたインタビュー記事を例に「分解」をしてみます。
300字の短い記事が、複数の項目で構成されていることがわかります。同時に、そのまま転用できそうな質問リストも完成!
このように、記事には、インタビューで素材を集めて見えたことと、ライターが分析した答えが書かれています。
ここで、大事になるのが、締めの言葉。
例えば、お店の紹介記事の場合、「ぜひご賞味ください」や「一度足を運んでください」といった、どのお店でも使えるフレーズはNG。インタビューをしてわかった、そのお店にしかない魅力を、言語化して締めることが、ライターには求められます。(これぞ職人技ですね…!)
(2)原稿を書く前に
続いて、原稿を書く前に意識しておきたいこと3点について。
➌は、とくにウェブ記事に当てはまり、読んでもらうためには、起承転結の順に書くことが正解とは限らず、結論から書くのもありだそう。
なんだか、国語の授業で学んだ文章の書き方と全然ちがう…!
➊の読むことが嫌いな人に向けて書くコツは、以下のとおり。
とにかく伝える最優先!
タイトルに結論は、目から鱗でした。
ただし、やりすぎると読者を甘く見ているようにもなるので、バランスが大切。そこで、原稿を書く前に、考えておくべきことがあります。
➋は、想定する読者によって、全く文体が変わり、苦手な文体は書くのに時間がかかります。まずは、自分が書きやすい文体や、好きな文体を知ることが大切だそう。
(3)原稿を書くための準備
次に、インタビューで集めた素材から構成を考えます。(まだ書かない…)
➊の編集は、書き手の個性が出る部分。ここでも、過去記事が参考になります。
(4)書く!
さて、ここで、ようやく「書く」作業に入ります!
商業ライターとしての原稿の書き方は、以下3点。
➌の具体的な素材とは、例えば“おいしい”や“たのしい”の「理由」。
ここに書き手の感情は、あまりいりません。
あとは、一気に最後まで書く。
途中で止まったり、何かを調べ出したりすると集中力が途切れるので、
とにかく一旦書き終えることが大事!
スマホの通知はオフ!ネットは見ない!
(5)書いた後にすべきこと
書き終えたら、原稿を“寝かす”ことがポイント。10万文字のブックライティングの場合、「2週間寝かせてください」と言われることもあるとか。
寝かした後に、推敲を行います。
最後に、書き終わった原稿は、編集者が見やすいよう、見た目を配慮することも大事。項目ごとに見出しをつけるなど、ひと手間で原稿の印象がずいぶん変わります。
以上が、インタビュー原稿の書き方。(長い道のりでした~!)
これらをふまえて、早速、実践ワークをひとつ。
「好きなお店」について、250~300文字の記事を20分で書き上げます。
限られた時間で、あれこれ考えて書いて…追い込まれました;
このワークで、仕事を受ける際の指標として、一定の時間に書ける文字数を知っておく必要性を感じました。
ちなみに、江角さんの場合は1時間で1000~1500字。3000字だと、推敲まで含めて3時間程度。
時間と文字数の間隔、これから身につけていきたいです。
そして、インタビュー原稿が書ければ幅広いジャンルの原稿が書ける、とのことで、これはもう書けるようになりたい。
次の講座までに「江角さんへインタビューをして記事を書く」という、楽しみ(と不安)すぎる課題をいただいたので、早速チャレンジです!
最後に、自己分析ノートの宿題ページに書いたことをお話して、終了。
●まとめ
今回の講座で、「書く」前後で気を配ることの多さにくらくらし、ケアレスミス多めの私には向いてないのでは…という懸念も。
一方で、自己分析ノートを書き進めるごとに、ライターをやりたいという気持ちが強く濃くなっています。
不安要素を考えだしたらキリがないですが、悩みながら進んで行きたいと思います~。
以上、第7期京都ライター塾・3回目のレポートでした!
最後まで、お読みくださり、ありがとうございました~!