2024年コスプレ記事執筆本数400本突破!コスプレライターとして目指すゴールは?
コスプレライター・カメラマンの乃木章です。「その肩書きなんぞや?」を説明しますと、
10月7日時点で、webニュースメディア「インサイド」が259本、「マグミクス」が164本、合計423本の私が執筆したコスプレ記事が公開されています。ちなみに2023年は約250本だったので、大幅に本数が増えています。これは日本でもトップクラスの執筆本数ではないでしょうか。記事の大部分はイベントなので、実際に自分で撮影もしています。フリーライター・カメラマンとしての仕事の大部分がコスプレ取材ということになりますね。
今回、コスプレを取材している私を知って欲しいのと、今後どのようなコスプレ記事を届けたいかをお伝えしたいです。
現在のコスプレは中華圏が非常に盛り上がっている
昨今のスマホゲームは中国の勢いがすごいです。日本でも『原神』や『アズールレーン』など中国ゲームの盛況ぶりが見て取れます。そして、中国ではコスプレイヤーを起用したプロモーションが主流です。日本に進出する際は、中国企業が日本のコスプレイヤーに仕事を依頼しています。直近の『東京ゲームショウ2024』においても、多くの中国ゲーム企業の出展、そこでのコスプレイヤーの起用が目立ちました。
一方、日本だと趣味として楽しむことが尊重されており、コスプレイヤーを起用する企業はそこまで多くない印象です。最近は、中国の影響で増えてはいると感じます。日本と比べて、中国はコスプレ市場にお金が発生しやすいので、プロだけでなく、セミプロ、ハイアマチュアのカメラマンやレタッチャー、衣装デザイナー、ヘアメイクなどの人材、そしてある種の芸能界の登竜門的な立ち位置でもあるため、女性モデルが多く参入し、競争が激しいです。そのため、競争に揉まれた中国のコスプレイヤー、カメラマンのクオリティーの高さが日本でも知られています。
コスプレを取材するようになったのは2018年ごろ
私は元々、フリーランスのライター出身で、コスプレ取材をする上でカメラ撮影を学んだ経緯があります。2018年くらいから「コミックマーケット」などでコスプレを取材するようになりました。当時、日本でも中国コスプレイヤーのクオリティーの高さが知られ始めた頃でしたが、今みたいに連日、webメディアや新聞社がコスプレを取り上げるといったことはなく、あくまでも大きなイベントの時に限って取材するのが定番でした。
私も最初は大きなイベントだけしか取材していなかったんですが、来日した中国コスプレイヤーのクオリティーが異常に高いので市場を調べたり、実際に現地のイベントを取材したりするうちに、エンタメとして、コスプレがとても面白く、大きな可能性を感じました。今も関係が続いているイードが運営する「アニメ!アニメ!」と「インサイド」で、大きなイベントに限らずに取材に力を入れ、特に中華圏のコスプレイヤーを多く取り上げるようになりました。実際、中華圏のコスプレイヤーの記事は非常に好評で、他のメディアとの大きな差別化になりました。
現状の課題と、目指すべきライターの在り方
2018年と比べて、今ではコスプレを取り上げるメディアの数は比較にならないくらい膨大です。写真のクオリティーアップやコスプレイヤーとの人脈を求めてコスプレカメラマンを起用するメディアも増えました。だからこそ、発生した課題が、どのメディアも取り上げる人が被りやすくなってしまったことですね。大きなイベントだと、いわゆる有名コスプレイヤーを撮るために、複数のメディアが列に並ぶ光景もよく見かけます。日本では差別化が難しくなりました。
私はライターとして、メディアの読者層ごとにアウトプットは変えることを意識しています。その上で、(1)読者が見たいと期待するコスプレイヤーを取り上げる、(2)読者にあまり知られていないコスプレイヤーを取り上げて驚かせることを大事にしています。
(2)に関しては、記事が読まれないと取材はできないので、ハードルは高いです。しかし、かっこいい、かわいいに限らず、斬新な切り口、思いもよらぬアイディアのコスプレもたくさんありますし、早くから未知数だった中華圏や東南アジアのコスプレイヤーを取り上げ、結果を出せたからこそ、こだわり続けたいです。
なので、日本のメディアがあまり現地に行かない海外取材に力を入れていきます。今年は台湾にもよく行きましたし、年末は東南アジアもできるだけ足を運んで取材したいです。日本では、いわゆる有名でなくても、コスプレの面白さが感じられる方々もしっかり追いかけたいです。
実はこの方針はずっと変わっていません。それでも執筆記事本数が多いということは、それだけ読まれている結果なので、取材させてくれるコスプレイヤー、読者に感謝です。
今後もご期待ください。