2024年 創作BL小説まとめ
はじめに
毎年、年末に書いている創作活動のまとめ記事。
2024年です。
昨年、一年を漢字にすると苦と書いたのですが、今年は驚(おどろき)でした。
なんだかジェットコースターに乗っているみたいな……。
驚いたり悲しんだり戸惑ったり喜んだり。
とにかく、やることが……多すぎる！ な、一年だったと思います。
前置きは以上で、今年１年の振り返りです。
月ごとの活動内容
１月
例年通り角川ルビー文庫さんの公募原稿から執筆スタート。
……したのですが、昨年の苦しみを引きずっていて、どうにもハッピー甘々キュンキュンを書くぞー！ ってテンションにはならず。
因習村BLを10万字くらい書いていました（改稿したので減ってます）
映画のゲ謎とか京極堂シリーズ萌えが再燃したり。和風、大正昭和辺りがマイブームだった。
あとは5年前、一番最初にルビー文庫さんに送るつもりで送れなかった和風ファンタジーBLを己の納得いく形で書き上げて投稿したかったので、今年は和風ファンタジーBLで行くぞ！ と決めました。
公募をやめる前に、やり残したこと全部やるぞ！ の年。
この時点で商業BL小説を目指す（公募）がラストイヤーの予定でした。いや、完全にやめたい！ とか思ってたわけじゃなく、6年目なので区切りとして（後述します）。賞に合わせて〆切目指してガンガン書くのは今年で最後にしようと。
昨年、ありがたいことにBL動画の原作小説に採用していただき、水面化では資料まとめたり、先方と打ち合わせしたり、シナリオ確認したり、音声確認したり……みたいなことを１ヶ月〜２ヶ月しくらいしていました（お正月挟んだので）
とてもいい経験をさせていただけて「私って、IT関係以外でもモノづくりのお仕事できるんだなぁ」って少しだけ自信がついた気がします。
仕事に対する、自己効力感が＋１上がった！
そして！
編集さん、シナリオライターさん、イラストレーターさん、声優さん。……色んな方のお力を借りて無事に２月に動画をリリースできました。本当にありがとうございました。
完成したBL動画はこちらです。
って、ちょっと自信がついたのに、どうして公募最後の年にすると決めたかというと、ファンタジーで今の自分にできるネタは全部出し切ったなぁと思ったからです。これ以上、手札（インプット）が少ない状態で順列組み合わせして、公募用のファンタジーBL捻り出しても、結果は変わらないし自己嫌悪して（また同じような作品出してしまった……と）闇落ちして書けなくなるんじゃないか……って。年明け早々に頭を過ぎる一抹の不安。
私は、好きなものが嫌いになる瞬間が、一番、つらくて、悲しいと思っている人間なので！
BL小説が嫌いになる、みたいなことは絶対に避けたい！
とりあえず、WEBで連載しながら、のんびり個人出版したいなぁ……とか思ったり。
書くのいま最高に楽しいし？ これ以上、何の幸せを望むのよ私。
って感じの、悟りの境地の１月。
【余談】〜〜〜〜〜〜〜〜
商業BL小説は現在ファンタジーが人気です。
なので、新人賞に送るとなると必然的にファンタジーBLを書ける人が強い。WEBでも紙でも。
今年の後半になってちょっと風向き変わってきているので、必ずしも長編ファンタジー書かなくても商業化できる道が色々見えてきたのですが、今年の１月の時点では、まだまだファンタジー一強でした。
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と、現在のBL小説界隈の流れはさておき。
さすがにそろそろ現代BLも（昔と同じ形じゃなくても）小波程度には流れがくるだろうし、新人賞投稿するのをお休みしてでも、現代BLの長編完結作増やしておく方が、のちのち選択肢増えそうだなぁ。
――みたいなことを考えて、今年の新作は、ルビーさんの和風ファンタジーBL、現代BL長編1作、趣味の長期連載のファンタジーBLを進める、隙間で現代BLプロット複数進める。
みたいな緩いスケジュールを組んでいました。
２月
ルビーさんの原稿は、ここ数年、毎年出しているので、書くスピード、ペース配分も上手くいき、己の成長を感じました。
どんなにサボっても、3ヶ月で10万字、長編1冊完結。仕事忙しくてもこのペースだけは絶対守り続けているので、長編執筆の体力がついたのかも！
なので、2月はルビーさんの原稿執筆の隙間時間で、魔法のiらんどさんの恋愛創作コンテストに出したり、pixivさんのゆるキュンBL書いたり……とR18の現代BL完結作を全年齢版へ改稿したり新作短編を書いて投稿していました。
魔法のiらんどさんの恋愛創作コンテストに送ったのは２作（魔法のiらんどさんが来年閉鎖されるので、移行したカクヨムさんのURLです）
ゆるキュンBLに送ったのは、先生と生徒の食育ボーイズライフ
投稿作の『明日好きになる人』はBLドラマみたいな感じの小説書きたい！ と思って何度も改稿重ねていたので、恋愛創作コンテストの募集要項を読んで、絶対、私は受賞できると根拠のない謎の自信を持っていました。今年はラストイヤーだ；；……とか１月時点では弱々だったのにね。
３月
ルビーさん原稿推敲->完成->送付。
そして、毎年恒例、年度末の仕事の苦しみを乗り越え無事に春を迎えました。
ルビーさんに送った作品は『因習村座敷牢から人身御供になった受けが生前結婚の約束した鬼神と再会して天界で溺愛される』ってお話です。
昨年シャレードさんの公募の講評シートで、もっと厚みのある描写で世界観を作り込んで！ とコメントがあったので「よっしゃ！新作では世界観がんばる！」と意気込んで資料片手に書いたのですが……世界観の描写の良し悪しはさておき、とにかく暗いのがダメだった。
でも、兎ちゃんが鬼に食べられるシーンだけは、とても甘々に書けているので、ぜひぜひ、途中、そこまででもいいので！ 読んでいただきたいです。後半は……うん、不憫受けが好きなので。不憫な子が攻めに救われるお話が……大好きで……大好きで……（その思いだけで書いた）
結果は10月に発表でD評価でした。
和風ファンタジーBL書くという課題はクリアできたので私の中では１００点です！
４月
月末にショコラさんの原稿改稿->応募
みんな大好き（と私が勝手に思っている）アラビアン！
そしてオメガバース。好きと好きを合わせたらもっと好き。
結果は10月に出て、今年もC評価でした。
前半は掴みよく書けている（当社比）のに後半のまとめ方が強引なので、もう少し落ち着いてプロット書こうと反省しました。
5月
5月は予定通り新作現代BLを書いていました。
芸能界人気アイドルと舞台俳優志望の男の子が同居するお話です。
私らしいお話が書けたかなぁ、と個人的には満足しています。
サクラ(偽客)のバイトで演技うま男（仮名）くん←ネタ帳にこう書いていた。のお話はずっと書きたいと思っていて、ずっとプロット捏ねてたんですけど書きたいキャラクターは決まっていたのに中々話がまとまらなかった。今までと逆パターン。いつもはお話は決まっているのに、キャラクターができない。
無事に完結できてよかったです。
自分の居場所を見つける方法っていうのが、私が小説で書きたい共通のテーマなので、いつもそこだけは大事に書いている（つもり）んですけど、このお話は、二人がとてもやさしい答えに辿り着いたなぁと思います。
辛く厳しい道を歩んでいるカップルのお話を読みたい方は、ぜひシリーズの闇の方をどうぞ！（シーモア読み放題にもいれてるよ）傷つきながらでも俺といるこの場所が最高でお前の居場所だろって感じの芸能界BLです。
６月
5月に新作が無事に完結したので、お伊勢さんに旅行へ行きました。おかげ参り！
と、夏しか食べられない、赤福氷が食べたくて。
赤福氷、おいしかったなぁ。来年も食べたいなぁって思ってた
ら。 小説が初受賞しました（※この時点では選考通ってるだけ）
ここから8月の発表までは、あっという間でした。
6月に魔法のiらんどさんから選考残ってますよーって連絡が来て、
まだ受賞していないのに、この時点で泣いてました。風呂場で。
6年書いて、ずっと箸棒で、初めて受賞に王手がかかったんだもの。連絡もらえた、それだけで、泣いちゃうくらい嬉しかった。
７月
実は、この時点では、コミカライズ賞の方に残っていると思っていて、もし、このまま受賞したら、私の小説が漫画に！ どんな方が描いてくれるんだろう。プロット整理して、漫画家さんにお渡しできる状態に整理しておかないとだし、キャラ表も詳細に作っておかないとご迷惑かけてはいけない（オタクの早口）って夢見ながら、せっせと資料作って連絡を待っていました。
ただ、仕事の繁忙期が7月〜9月まであって、選考に残って嬉しいのに頭が仕事でいっぱいいっぱいで、平日はしんどくて意識が朦朧。
そんなこんなで7月は、まだ受賞していないのに落ち着かない感じで、休日は（私は休日に執筆する人なので）データ整理と資料を作ってました（前のめり作業）
８月
その後、受賞決定しましたー！ おめでとうございます！ ってなった時に次の衝撃があった。
角川文庫日文編集部って、つまり、あの角川文庫？ ん、漫画描いてもらえるじゃなくて、私が、小説を、全部、書く！
笹食ってる場合じゃねぇ！（パンダ）
下限5万字で出した短編小説を、加筆して、文章量を倍にしないと、本にならない（戦々恐々）
これは、仕事死ぬほど忙しかろうが、毎日書かないと絶対筆力落ちてるし（混乱）たくさん書かないと、ガンガン！！ 読まないと！！！！
って正気に戻って、脳内お花畑は、本当に一瞬で終わりました。とにかく何でもいいから、書かねば、と本腰入れて書きかけだった長編ファンタジーBLの連載を頑張りました。
こちらは、9月に完結しています。
秀才×天才な、闇深ファンタジーBLです。
攻めがヤンデレで受けを溺愛崇拝してるんだけど、そのせいですれ違って、明るい受けくんが闇落ちしてしまうお話。契約結婚モノ。
魔法騎士編は来年予定しています。
そして、８月末に受賞の発表がWEBでありました。
お祝いの言葉をいただいたり、講評も身に余る光栄で、本当にありがとうございました。
サイトに掲載している講評とは別で、個人的に編集さんにいただいたコメントが、自分がここ数年、ずっと出来ていないと言われてて、悔しくて、一番頑張ったところだったので、本当に、本当に嬉しくて。
全然、芽が出ない投稿の日々だったけど、頑張って良かったなーって感じました。
読者さんに無事に（改稿版）受賞作をお届けできますように！
９月以降の創作関連はまとめます。
と、そのあと、また衝撃が走ります。
9月に魔法のiらんどさんの閉鎖のお知らせがありました。
当然、何も知らなかったのでツイッターで発表を見た私は「あ……そうか受賞したけど、サイトなくなるし、受賞した事実（サイト）も消えちゃうの……うっ……本、出ない；；（そんなに人生うまくいかないよね。本当、儚い夢だったなぁ）」って、どん底までおち。
そのあと、すぐに今後についてのメールが届いて一安心という。
なんとも感情ジェットコースターなできごとなどもありつつ。
書籍化に向けて作業に入ったわけですが、仕事なので表に出せることが何もない。日々、頑張ってます！ とだけ。
１１月
は、楽しみにしていた建築祭がありました！
レポートはこちらです。いろんな場所で開催されていて１ヶ月楽しんでました。写真など載せているので、ご興味のある方は、ぜひご覧ください。
１２月
健康診断で要治療になってしまい。生まれて初めて持病ができました。
こんなに健康体なのに！
めっちゃ貧血で、数値が……とても悪い。
そういうわけで、12月から、毎日お薬飲んでいます。
しばらくは病院通いが続きそう；；
来年は本当、健康に気をつけたいです。今まで無理して仕事も創作も頑張り過ぎたところもあるので。
長く健康に楽しく小説を書いていきたい……。
そんなこんなで、Xにも書いたのですが、初受賞まで6年間、38作(内、公募作25)でした。
いつも年の瀬は反省ばかりなので、よく頑張ったなぁと、今年は自分を褒めて〆たいと思います。
来年の目標
・無事に書籍刊行まで辿り着く！
もう、今はそれしか考えられない。
何をおいても、これだけは！ いただいた初めてのお仕事なので！ 全力で。
なるべく、周りにご迷惑をかけずに、いや、絶対、たくさんご迷惑かけると思うのですが。
それでは皆さん良いお年を。
おわり