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チェコ音楽のレコード紹介

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私が日本チェコ楽友協会のSNSで担当しています「チェコ音楽のレコード紹介」をこちらでもご紹介しようと思います。2023年12月からスタートしたものです。アナログ・レコードを楽しみ…
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#レコード

第3回 ヤナーチェク ピアノ作品集

チェコ音楽のレコード紹介シリーズ第3回めです。みなさん今年もよろしくお願い致します。 ドヴォルジャーク、スメタナときたらやっぱり次はヤナーチェク。今回自分的には珍しいレコードを入手しました。ラドスラフ・クヴァピルのピアノで、「主題と変奏(ズデンカ変奏曲)」「ピアノ・ソナタ“1905年10月1日”街頭にて」「三つのモラヴィア舞曲」「回想」「霧の中で」が収められたレコード。「ヤナーチェック室内楽選集4」と記載があり、シリーズものらしい。1974年ごろの日本ビクター盤でチェコ・パン

第2回 スメタナ 連作交響詩「わが祖国」

チェコ音楽のレコード紹介第2弾はスメタナの連作交響詩「わが祖国」、カレル・アンチェル指揮チェコ・フィルハーモニー管弦楽団。1963年の録音。このレコードは1978年に発売されたもの。 スメタナはリストに多大な影響を受けて交響詩を何曲か書いているが、6曲からなるチェコを表現した絵巻物のようなこの連作交響詩はまさに代表作。自然や歴史を辿るような曲群は、なんといっても第2曲のヴルタヴァ(モルダウ)が有名だが、私は特にフス派のコラール「汝ら神の戦士」の引用が加わる第5曲「ターボル」以