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デジタルマーケ、DX。枝葉の戦術に囚われて、幹となる戦略を見失っていませんか。

「マーケティング」(Market-ing)とは、その言葉の通り「市場」を「動かす」こと。市場を動かすためには、まず「顧客」の心動かすことが必要。結果「ビジネス」を動かすことにつながります。

マーケティングやコミュニケーションの手法や手段が変わっても、物事を動かす要因「動因」は普遍です。それを洞察し、進むべき道を定めること、それが「戦略」であり、経営の幹となります。

幹となる戦略が細れば、枝葉の施策効果も落ちる

テクノロジー、デジタル、DX、これらは、戦略を実現する手段です。枝葉の戦術です。

しかし、いつの間にか手段が目的化していないでしょうか?他社がやるから、時代が変わったから、強迫観念にかられて、デジタルマーケティングやDXを進めていませんか?

何故デジタル化やDXを進めるのでしょうか?その事業やブランドは、どんな目的を果たすためにデジタルやDXを活用するのでしょうか?それは顧客にとってどのようなブランド体験をもたらすのでしょうか?

確かに1年に1回落葉樹は全ての枝葉を落として、春には新しくみずみずしい葉に更新します。ビジネスも、数年に一度は、戦術、施策を一新して、やり方を更新する必要があるでしょう。

しかし、幹である戦略が骨太でなければ、よそから持ってきて取ってつけたような枝葉なら、すぐに落ちてしまいます。コンサル会社等のサプライヤーが提案する、型にはめた金太郎飴のようなコンサルティグ、定型的なソリューションの導入。しかし腑に落ちていない戦略や自分事化されていないソリューションを使いこなすことができるでしょうか?

変化が激しく、不確実な時代だからこそ、持続可能な経営のためには「戦略思考」「マーケティング思考」の組織をつくり、幹である「戦略」を骨太にすることが必要です。

作:伊賀晶樺

部分最適だった施策も、戦略統合で確かな効果

しっかりした見通しもなきまま、闇雲に、場当たり的に部分最適の施策を展開しても、根本的な問題は解決しません。個々の事業やブランド毎に固有の「本質課題」をアキラカにすることが大切です。

その事業やブランドの「本質」を洞察し、本質的な「事業課題」をアキラカにすることが戦略立案の起点となります。「根本戦略」がアキラカになれば、個々の施策の効きも違ってきます。個々の施策が「根本戦略」の下で統合され、部分最適が全体最適に変わります。枝葉まで血が通うことで、全体が有機的につながって生き生きと動き出します。

本来マーケティングとは、市場を動かす、顧客の心を動かすための、本質的な要因を洞察することから始まります。経営の幹となる「戦略」を見定めましょう。

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