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気候変動への挑戦
今日は気候変動に対して挑戦した海に浮かぶ建築のことを書いてみようと思います。
なかなか実感することはできないですけど、地球温暖化は今こうしている間にも進んでいて、氷河はどんどん溶けていき、海面は上昇を続けています。
洪水被害は年々被害範囲を拡大しているようです。
そんな状況に対して、建築はなにかできるのか?
舞台はナイジェリア、旧首都ラゴスのラグーンにある伝統的な水上集落。
この建築との出会いが僕の足をアフリカに運ばせた、そんなきっかけとなる建築です。
(僕がアフリカへ建築をつくりにいった話はまた今度)
水上に浮かぶ学校
日本ではなかなかお目にかかることはできなくなってしまいましたが、世界に目を向けると、実は水上で暮らす人々というのはそれほど珍しいものではありません。
アジアを旅したことがある人は一度は訪れたことがあるのではないでしょうか。
ラゴスにある「マココ」とよばれる地域にも水上に建てた家に住み、漁業を生業として暮らす人々がいます。
電気なしトイレなしの「海上スラム」なんて言われ方をされてしまったりもするくらいのいわゆる貧困地域です。
そんなマココは近年の気候変動の影響をモロに受けてしまいます。
海面は徐々に上昇し、大雨が降る度に、家屋は浸水し、生活も移動も困難になる。
そして、そんな状況の中で満足に学校に通えない子どもたちがたくさんいます。
その状況をなんとかしたいと考えて動いたのがオランダに拠点を置くナイジェリア人建築家 Kunlé Adeyemiの建築都市デザイン事務所「NLÉ」
彼らは水上において沈むことのない小学校を構想し、実現させました。
それがこちら、「Makoko Floating School」
始めてPCの画面越しにこの建築を見た時には、
建築を通して、世界のどんな問題に立ち向かっていけるかを問う意志と、
見たこともない浮く建築の姿に強烈に心を動かされたのをよく覚えています。
ボートに乗って、水上に浮かぶ学校へ向かう子どもたちの姿に「未来」を見た気がしました。
こちらは3DCGパース。この建築が展開された風景を描く
構造的にも、環境的にも非常に優れたデザインでありながら、
比較的簡単に建設が可能であるという点で素晴らしいです。
彼らはこれを水上建築のプロトタイプとして考え、世界のさまざまなシーンでこれを展開させようとしているみたいです。
ちなみにKunlé Adeyemiは、NLÉの目的は水上に建築をつくることではなく、水と人の関係性、水と都市の関係性を考えることにあると言っています。
実はこの学校、残念なことに出来上がったその3年後、激しい暴風雨の末、崩壊してしまいました。
幸いなことに犠牲者は一人もいなかったとのことですが、建築はあくまで人の命を守るものであるから本来ならばこんなことはあってはならないことですよね。
とはいえ、貧困地域に建築をつくることということは、施工技術が低かったり、高価な材料が使えなかったりとさまざまな制限があるなかで、安全性を担保するのはすごく難しいことです。
(日本の建物だって台風で飛ぶんですから。)
この建築の挑戦は、人類の新たな1歩だと僕は思っています。
この挑戦が続くことを願っていますし、僕も何ができるか考えていかなければいけないなと思います。
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