映画で旅するブラジル
なかなか思い切って旅に出ることも難しいこのご時世。
特に海外は、行きたくてもなかなか行けない。
でもこんな先の見えない毎日だからこそ、
旅と、出会いと、そして感動が僕らには必要なんじゃないかなって思うんです。
だから僕は映画で旅をする。
今日は僕がずっと行きたいと思っていて、
まだ行けていない国、ブラジルへの旅として、
映画「CITY OF GOD」をみなさんに紹介したいなと思います。
【今日のまとめを先に】
◆スラム街での日常を見て、「生きること」を考えさせられる。
◆人間の生きた証は風景となってあらわれる。
そのファベーラの名は、
“シティ・オブ・ゴッド(神の街)”
映画「CITY OF GOD」は、
60-70年代のブラジル、リオデジャネイロのスラム街「シティ・オブ・ゴッド」を舞台に、ギャングたちの抗争を描いた作品。
強盗・麻薬・殺しは日常。
少年たちが手に持つ拳銃がやけにリアルに感じられて、見ているこっちまでつい身体が固まってしまいます。
2002年に制作されたブラジル映画で、カンヌ国際映画祭に出たり、アカデミー賞もいくつかの部門でノミネートされていたから知っている人も多いかと思います。
なにが驚きってこの映画、
実話がベース、ってことと、実際にスラム街に住む素人の子供たちをオーディションで選んで出演させてるってこと。
そして、見たら必ず、「生きること」を考えさせられます。
「死」があまりにもすぐそこにある世界で、
とても僕の倫理観では手に負えない状況の中、
懸命に生きる彼らの姿。
この映画を見た時の感情をうまく言葉にできない自分がとてももどかしいです。
ちなみに原題の "Cidade de Deus"は現存するスラム街の地名。
訳すと"City of God"。なんて素敵な地名、そして、なんて血みどろな日常。ギャップ凄すぎます。
この映画に見どころは、
彼らの生きざまももちろんのこと、
彼らの生きる舞台 "City of God" そのものです。
ブラジルにおいては、スラム街を「ファベーラ」と呼んだりします。
貧困で苦しむその街では、不法占拠、そして違法建築がオンパレード。
リオデジャネイロの起伏のある地形に沿って形成されていくファベーラの街並みは、どこか禍々しさを持ちつつも、人間の営みを感じさせる、とても魅力的風景です。
生きた証が風景となってあらわれている、
その様に僕はいつも感動してしまうんです。
映画の中では、その細部や、奥に広がる異様な空間までもが丁寧に描き出されます。
普通に旅で行ったってそんな奥には踏み込めません。
そこが、あえて映画で旅する醍醐味ですよね。
とまあ、ここまで映画で旅って記事書いてみましたが、
やっぱり見ちゃうと行きたくなりますね。笑
「建築・都市」の分野で学んできた者として、
そして、世界のいろんな街へ旅するのが好きな者として、
僕はファベーラ、いつか絶対に行く。
(ファベーラは現地の人と行ってもかなり危ない土地とのことなので、気をつけないといけませんね。)
ファベーラへの旅、
ぜひ映画を通して、体験してみてください。
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