見出し画像

~滞在記~【商店街をホテル化】SEKAI HOTEL布施に泊まってきました

 旅するとき、地域の住民のように街に溶け込んで、風情やつながりを味わいたいと思う人も多いのではないでしょうか。ただ実際は、地元客の多い居酒屋に飛び込んでいくのは少し勇気のいる行為かなと思います。
 そんなもやもやした思いを解決してくれるのが、商店街をまるごとホテルに見立てて、地元の商店街のお店を積極的に利用してほしいという思いで運営されている「SEKAI HOTEL布施」です。
 今回、2024年3月16日(土)~17日(日)に、銭湯と朝食付きプランで宿泊しました。宿泊して感じたことを皆さんとシェアできればと思い、noteを書いていこうと思います。


「SEKAI HOTEL布施」とは

衣服店をリノベしてフロントとラウンジが併設されています
2Fは宿泊スペースとなっています

「ORDINARY」を宿泊のコンセプトとして掲げ、まちごとホテルという仕組みを使ったホテルを運営しています。一般的なホテルと違い、宿泊、飲食、大浴場などの機能を1棟で完結させるのではなく、地域にある居酒屋や喫茶店、大浴場などと提携することでまち全体をホテルと見立てています。 国内外にSNSや海外メディアを駆使してまちの魅力(ORDINARY)を発信、まちなかに分散した客室でゲストの回遊性を高め、地域のお店とゲストを繋げるSEKAI PASSというサービスの展開や、スタッフによるまちのガイドなどを実施し、より日常のディープな体験を宿泊ゲストに楽しんでいただいています。

wantedly「SEKAI HOTEL株式会社」
https://www.wantedly.com/companies/sekaihotel/about

宿泊棟は、1か所ではなく、商店街の複数個所に店舗を改装したかたちで、設置されていました。まさに商店街まるごとホテルですね。

商店街の中に宿泊棟が点在しています

また、ホテルの方にメインの宿泊層を尋ねたところ、インバウンドなどの固定の客層はあまりなく、メディアや口コミなど様々なところで、SEKAI HOTELの取り組みを知って、訪れる宿泊客が多いとのことでした。

「SEKAI PASS」とは

「SEKAI PASS」を通じて、地元の方とより交流を楽しめます!

SEKAI PASSは旅先のまちの一員になれるキーアイテム。SEKAI HOTELにご宿泊の方全員にお渡ししています。
SEKAI PASSを持ち歩くことで、おまけしてくれたり、特別メニューが注文できたり、まちの人に話しかけられたりと、まるでそのまちの常連さんのようにまちを楽しむことができるキーアイテムです。

SEKAI PASSの使い方
https://www.sekaihotel.jp/articles/sekaipass_fuse/

地元の居酒屋に行ってみた

布施駅の近くにある「丹後のさと」

 ホテルの方に薦めていただいた京丹後の料理を味わえる「丹後のさと」にいってきました。写真の奥の看板に大将の顔写真があるのですが、とても良いキャラクターで、常連になりたいなぁと思いました。
 5種のおばんざいのほか、湯葉の刺身、ゴボウの天ぷらを注文。どれも家庭的な味で、おいしかったです。
 また、SEKAI PASSを持っていたので、天ぷらをサービスしていただきました(内容は日によって変わる可能性もあります)。

家庭的なおばんざいから好きなものを選ぶことができる

ホテルの部屋は?

落ち着いた雰囲気で過ごすことができました
天井は開放感のあるつくりでした
入り口は、施工に携わった関係者の名前が記されています

 それぞれ空き家をリノベーションして作られたため、宿泊棟によって趣が違うといいます。窓の作りから築年数の経過を感じることができましたが、それ以外の設備は、写真のように快適に過ごせる環境が整備されていると感じました。
 また、通常のホテルより壁の作りが厚くないため、近くで大声で会話されていると声が部屋まで聞こえてくる場面もありました。

地元の銭湯「戎湯」にも行きました

昭和らしさが残る外観

SEKAI HOTELご予約時に、銭湯付きプランを選んで頂くと、この戎湯を大浴場として無料でご利用頂けます。
フロントでリクエストすれば、風呂桶の貸し出しもあります。
SEKAI HOTELオリジナル風呂桶を使っていると、常連さんに声をかけられることもしばしばあるようです。

SEKAI HOTEL「昭和スタイルに浸れる!未だ薪で沸く銭湯「戎湯」は商店街の大浴場」
https://www.sekaihotel.jp/spot/%e6%98%ad%e5%92%8c%e3%82%b9%e3%82%bf%e3%82%a4%e3%83%ab%e3%81%ab%e6%b5%b8%e3%82%8c%e3%82%8b%ef%bc%81%e6%9c%aa%e3%81%a0%e8%96%aa%e3%81%a7%e6%b2%b8%e3%81%8f%e9%8a%ad%e6%b9%af%e3%80%8c%e6%88%8e%e6%b9%af/

 昭和の銭湯の雰囲気もありながら、露天風呂やスチームサウナ、電気風呂や泡風呂など種類も豊富で、大満足でした。
(銭湯付きプランの方は、入り口でSEKAI PASSの提示、名簿へ記入する必要があります)。

朝食も商店街の喫茶店で

 またも昭和感のある喫茶店

 朝食付きプランでも宿泊予約したため、商店街の喫茶店で朝食を食べました。朝9時に伺ったのは、ホテル近くの「池田屋珈琲」です。
 元々ゲーム喫茶だったということもあり、昔のテーブル型ゲーム機が今でもテーブルとして使われています。また、新聞や週刊誌が各種揃えられており、THE 喫茶店という雰囲気でありました。
 朝食付きプランの方は、SEKAI PASSを店員さんに見せて、名簿に名前と宿泊の部屋名を記入し、オリジナルのプラン3種類ほどの中から選ぶ流れになります。

ゆっくり新聞などを読みながら朝食を楽しめる

まとめ

訪れた居酒屋、銭湯、喫茶店ー。地元ではないですが、地元民のように受け入れてくれるそんな不思議な経験を今回することができました。
ただ、ホテルの方に話を聞くと、最初にコンセプトを説明したときは、なかなか理解してもらえなかったそうで、実際に何度も商店街の店舗に足を運んで、朝まで居酒屋で説得することもあったそうです。
 ホテルが作成した「まちごとホテルの案内図(商店街のマップ)」には、「当館をお楽しみいただくための合言葉は、『景気よくいこう』」と書かれています。
私のような外からの宿泊客と地元民との交流で、地元が活性化され、”景気がよくなっていく”このような好循環が生まれたら、良いと思いました。
 
(おわり)

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集