~滞在記~【商店街をホテル化】SEKAI HOTEL布施に泊まってきました
旅するとき、地域の住民のように街に溶け込んで、風情やつながりを味わいたいと思う人も多いのではないでしょうか。ただ実際は、地元客の多い居酒屋に飛び込んでいくのは少し勇気のいる行為かなと思います。
そんなもやもやした思いを解決してくれるのが、商店街をまるごとホテルに見立てて、地元の商店街のお店を積極的に利用してほしいという思いで運営されている「SEKAI HOTEL布施」です。
今回、2024年3月16日(土)~17日(日)に、銭湯と朝食付きプランで宿泊しました。宿泊して感じたことを皆さんとシェアできればと思い、noteを書いていこうと思います。
「SEKAI HOTEL布施」とは
宿泊棟は、1か所ではなく、商店街の複数個所に店舗を改装したかたちで、設置されていました。まさに商店街まるごとホテルですね。
また、ホテルの方にメインの宿泊層を尋ねたところ、インバウンドなどの固定の客層はあまりなく、メディアや口コミなど様々なところで、SEKAI HOTELの取り組みを知って、訪れる宿泊客が多いとのことでした。
「SEKAI PASS」とは
地元の居酒屋に行ってみた
ホテルの方に薦めていただいた京丹後の料理を味わえる「丹後のさと」にいってきました。写真の奥の看板に大将の顔写真があるのですが、とても良いキャラクターで、常連になりたいなぁと思いました。
5種のおばんざいのほか、湯葉の刺身、ゴボウの天ぷらを注文。どれも家庭的な味で、おいしかったです。
また、SEKAI PASSを持っていたので、天ぷらをサービスしていただきました(内容は日によって変わる可能性もあります)。
ホテルの部屋は?
それぞれ空き家をリノベーションして作られたため、宿泊棟によって趣が違うといいます。窓の作りから築年数の経過を感じることができましたが、それ以外の設備は、写真のように快適に過ごせる環境が整備されていると感じました。
また、通常のホテルより壁の作りが厚くないため、近くで大声で会話されていると声が部屋まで聞こえてくる場面もありました。
地元の銭湯「戎湯」にも行きました
昭和の銭湯の雰囲気もありながら、露天風呂やスチームサウナ、電気風呂や泡風呂など種類も豊富で、大満足でした。
(銭湯付きプランの方は、入り口でSEKAI PASSの提示、名簿へ記入する必要があります)。
朝食も商店街の喫茶店で
朝食付きプランでも宿泊予約したため、商店街の喫茶店で朝食を食べました。朝9時に伺ったのは、ホテル近くの「池田屋珈琲」です。
元々ゲーム喫茶だったということもあり、昔のテーブル型ゲーム機が今でもテーブルとして使われています。また、新聞や週刊誌が各種揃えられており、THE 喫茶店という雰囲気でありました。
朝食付きプランの方は、SEKAI PASSを店員さんに見せて、名簿に名前と宿泊の部屋名を記入し、オリジナルのプラン3種類ほどの中から選ぶ流れになります。
まとめ
訪れた居酒屋、銭湯、喫茶店ー。地元ではないですが、地元民のように受け入れてくれるそんな不思議な経験を今回することができました。
ただ、ホテルの方に話を聞くと、最初にコンセプトを説明したときは、なかなか理解してもらえなかったそうで、実際に何度も商店街の店舗に足を運んで、朝まで居酒屋で説得することもあったそうです。
ホテルが作成した「まちごとホテルの案内図(商店街のマップ)」には、「当館をお楽しみいただくための合言葉は、『景気よくいこう』」と書かれています。
私のような外からの宿泊客と地元民との交流で、地元が活性化され、”景気がよくなっていく”このような好循環が生まれたら、良いと思いました。
(おわり)