Withコロナ
Beforeコロナだと都市化により、人口集中が起こって、そこには様々な人が集まるから刺激もあって出会うコストも小さかった。言い換えればコミュニティーは存在していたけれど、たくさんあり過ぎて浅く広い傾向にあった。
Withコロナで変わっていくと思われること
Withコロナだと都市にいることが閉塞感を産み、自由度が下がる。リモートワークをしてみて「出来ることの幅」が広がり、通勤などからも解放される人が現れ、都市部にいることの必然がなくなる人も出てくる。多分IターンやUターンは出てくるんだろうな。経済的にも東京の家賃とかバカバカしくなるし。
そして、何よりも誰とどんな時間を過ごすのかが大事で。対面で会えるという価値が最上化され、会わなくて良い人には、デジタルな世界で会えれば良くなる。言い換えるとコミュニティーは濃くなりやすくなる。同じ気持ちや趣味で繋がることの掛け替えのなさが際立ってくるから。物事はコントラストで出来ている。
7年前に「対面の価値を最上にするために、デジタルコミュニケーションを最大化させる」というミッションを掲げたけど、悲しいかなコロナでやっと顕在化してきた。
趣味や家族やそれぞれが大切なことに対して時間とお金をかけていく。LIfe work balanceって言葉がその昔あったけれど、「働く」のLifeに占める割合は減る。移動時間とか減るし、コミュニティが大事になるから。
ビジネスに関しても、あの対面に異常なほど重きをおいてきた日本の顧客対峙シーンはWithコロナではどんどん価値が下がり、接待とか、関係性とかよりも、もっと本質的な課題解決のソリューションを提供できる会社との付き合いが増えると思う。
SaaSにおいては、なぜか日本はハイタッチが多くて、そのために価格も高めに設定されてて、実はユーザー起点に立っているようで立っていないプライシングを採用する企業が多かった訳だけど、これからは、「顧客への提供価値」を起点にプライシングを見直す企業が成長すると思います。
顧客のデジタルリテラシーが低いのと、外部のサービスを使うために自ら学ぶ姿勢がないのが日本企業の特徴なのだけど、Withコロナでは皆がZoomを使い始めたように、ちゃんと使えないと会社の中でも無理ゲーな状態に世の中がシフトすると思っている。そして数年もすればミレニアル世代がどんどん会社に入ってくるから感覚的にソフトウエア使う人たちの比率も高まる。
会わなくても良い人には会わなくて良い。オンラインで良い。ってのが当たり前になるとWeb接客とかデジタルマーケティングが大事になるし、 インサイドセールスとかフィールドセールスとか、カスタマーサクセスの領域にももっとデジタル化の波は押し寄せてきて、テックタッチ企業が増えていくと思う。その時に参考になるのは僕の大好きなアトラシアン 。
SaaSに関わる人は、テックタッチ企業の分析を徹底的にして、自社と何が違うのかを勉強して見てみてください。導入までの導線、登録後のチュートリアル、決済画面、プラン変更画面、利用状況レポート画面、カスタマーサクセスのプロダクト上でのアプローチ方法とタイミング。これらきちんと見てみて自社との差分を構造化してみることをお勧めすします。