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よもやま料理帖 ~フード・シーラーとやらを買ってみた!~

俺は、人に贈り物をするのが好きなのだが
ここ最近は、買い物にすら出かけないので
いつしか手料理ばっかり渡すようになっている

以前は、店で贈り物を選んでいたら
ある商品に贈りたい人の顔が
浮かんだような感覚になることがよくあった

きたー!

これ間違いなく喜ばれる、、、ハズ
という、わけの分からない
ひとり会心の一撃がたまらなく好きだったのに

先日、ある友人が
食べ物って調理しているところが見えてないと
食べるのに躊躇するんだよね
という話をしていた

つまり外食は
オープンキッチンの店じゃないとダメで
そもそも外食自体が苦手なのだそうだ

実は、山ちゃんも理由は違えど
外食は苦手な方

どうしても、料理の原価を計算してしまい
味がいまいちだと、ガッカリするんだよね

いつからこんな
ケチなヤツになってしまったんだろう

外食ってのは、その店の空間や
一緒に来店した友人との会話も
まとめて食べてこそ、あの値段なのにさ

おっと話が逸れた

それで食べ物に関わらず、手作りって
真心がこもっていて
一見いいような気がするけど
万人が喜ぶものではなくて
よこされてえらい迷惑と思う人は

予想以上に多い

しかも、一生懸命作りました的な美徳が
心理的フックになって
断りづらくさせてしまう

怖い怖い
ここは気を付けなきゃダメなところだ

ことに食べ物に関しては

清潔ファシズムともいえる今の日本で
人の作ったものは汚いもの
もしくは得体のしれないもの
という危機感が
少なからず誰しも思うところだと思う

だから、食べ物をふるまう人は
普段からそれなりに身なりや振る舞いを
ちゃんとしておかないといけない

髪が脂であめってる人に
これあげるっておにぎりもらったら
たしかに嫌だよね

その一環として

ずっと悩んでいたのが
タッパーやジップロックの袋で
人に食べ物を持たせるのは

どうなんだろう、と思っていた

少しでも快く受け取ってもらいたい
見た目で清潔感を与えるような、何か

そこで、今回我が家に迎えたのは

フード・シーラー!

うぃぃぃぃ~ん♫

真空パウチ、っていうのかな
要は、空気を抜いてラミネートするもの

楽天で本体が5980円
パウチするビニールは別売りで
幅15cm、20cm、28cmの3タイプ
大体6mのロールで1巻1200円くらい

意外に、安い
こんなんで清潔感や衛生さを演出できたら
万々歳ではないか

ということで、本体とパウチ幅20cmを購入
買って分かったが正解
一般家庭の料理にはこの幅が無難だと思う

レンジでチンしても
湯せんで温めても大丈夫なので
もらった人も、手間なく食べられる、ハズ

でもって今回パウチする料理をご紹介
冷凍庫から在庫処理もかねて
本日の食材は、コレ

アブラコ、マガレイ、マダコ、マスの切り身
カンパチカマ、鶏もも肉、豚肩ロース、塩豚
冷凍焼け必須だ


・アブラコ(アイナメ)の香草焼き

この魚は、見た目がホッケに似ているけど
近海魚で北海道ではよく釣れるメジャーな魚
今回も父が釣ってきた特大サイズ

ホッケほど脂はのってないけれど
身がひと冊ひと冊でほぐれて
それがいい歯ごたえでしっかりしてる
ただ魚全体でみるとしまりがないので
煮ると、火加減によってはバラけてしまうので

俺の中では、焼き魚という認識

それでも、煮るとしたら
アクアパッツァくらいかなぁ
やったことないけれど、美味しそうね

ということで、このアブラコ
今回はぶつ切りにして
大胆に焼くことにしました
(3枚におろすのが面倒だった)

まずは、アブラコに塩コショウで下味をつけ

なぜアブラコが上下逆なのかは不明


オリーブオイルに
ニンニクとローズマリーを入れて
ただひたすら焼く

焼くだけ、という衝撃的な
あんちょこ料理


ソースは、焼き終えたアブラコを取り出して
そのフライパンに
粒マスタードと醤油を少々垂らして
ひと煮立ちしたら出来上がり

・タコのカルパッチョ

ベランダのバジルを摘んで刻む
ミニトマトは横半分にカット
(縦半分より見た目が美しい)

茹でたタコなら
さっと熱湯をかけて臭みをとる

生のタコなら番茶でサッと煮て
冷水につけておこう

ドレッシングはオリーブオイルと柚子の搾り汁
少しの醤油と塩とコショウを入れる
皿にもりつけてすぐ食べるなら
それぞれ適当にまぶせばいいけど

今回はパウチだから
ドレッシングは乳化するまで
しっかり混ぜてみた

フードシーラーは
汁気が故障の原因になるらしいので

タコとドレッシングをよく絡ませて
味が沁み込むまで30分くらい冷蔵庫で放置

葉物野菜も添えたいけれど
一緒にパウチすると
水を吸ってべちゃべちゃになるから
別にしておこう

水分がやたらと出てくるので
シーラーにかける時
ちょっとテクニックが必要だった


さぁ、あとは惰性で作っていく

・カレイの煮つけ
煮汁は、昆布、砂糖、醤油、酒、みりん
そして、梅ぼしをひと粒入れるのが
我が家系の習わし

汁気が出すぎで何度も失敗した
パウチにはおススメできない


・豚肩ロースステーキ肉の生姜焼き


なぜステーキ用の肩ロースで
生姜焼きにしたのは、スルーしてほしい

そんな気分だったのだ

やはり生姜焼きは、肉が薄い方がいい
物にはちゃんと、用途というものがあるのだ

ちなみに生姜焼きのタレに
かなりの時間漬け込む人がいるが
あれしょっぱくないのだろうか

薄い場合はタレに漬けるのは
せいぜい5分が限界だと思っているのだが

なぜ肩ロースをしょう生姜焼きにした
肉が厚すぎて、ガンガン叩いて
何とか焼いたが
これは、マネはしちゃダメだと思う


・鶏もも肉の柚子コショウ焼き


鶏もも肉を一口大に切り分け
アイラップに入れる
塩コショウして
白だしをちょっとだけ入れる

最後に柚子コショウを入れるのだが
分量を間違えるとえらいことになる
ティースプーンに1/3程度で十分だ

あとは、30分ほど漬け込み
(焼いた時、柚子コショウの風味が飛ばない)
フライパンで焼いたら出来上がり

マズそうに見えない?(笑)


・お弁当セットと晩酌セット

弁当の定番、卵焼き、ウィンナー
塩豚、マスの塩焼きをランダムにパウチ

とりあえず焼く、というあんちょこさ
お弁当セット
レンジでチンすればいいから
これは作り置きに抜群だ
晩酌セット
先ほどのアブラコの香草焼きと
カンパチカマの塩焼き
疲れて帰ったあと、湯せんであたため温めて
そのまま乾杯っていいよね


ふむふむ、こりゃ大漁だ
どうする俺、これひとりで食べるのか?

と、言いたいところだけど
職場の作業療法士1年目
24歳サッカー青年の塚ちゃんが
俺になついていて

山ちゃんさん、山ちゃんさん
あの味つけタマゴ
あれハマっちゃって

そろそろ食べたいです

なんて

あんなソフトに、しかもストレートに
かわいいこと言うもんだから

お父さんは、作りました

20個www
いくらなんでも作り過ぎ


さっきの肉だの魚だの
パウチとまとめてあげよう

この前、気を遣って有名スィーツ店で
お菓子を買ってきてくれたんだが
こりゃ負担感じたんじゃないのか?
と、俺ひとり不安になっちゃって

しばらくあげなかった

しかし、向こうから言ってくれたら
なんだ食いたいのか、となれるじゃないか

嬉しいジャマイカ

贈り物は、色々気を遣う

干した梅ぼしを
もう一度梅酢に漬けるといいよと
教えてもらったので
こんな風にしてみました

じゃーねー

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